林檎は君を慰めたい ページ6
「ちょっとAチャン！！僕呼んでた、の…に……！？」
「ｸｩｰﾝ……」
食堂の席に座って悲しみに明け暮れていると、そこへあの男がやってきた。
呼んでたんだね……気付かなくてごめん………。
「み、耳ペタんってなってる……たげめごい…」
おい聞こえてるぞ
私が方言わかんないからって乱用するな…？
「ど、どうしたの……かな」
「……ド……ッチ…」
「……え？」
きょとっとした顔をする男は首を傾げて“もう一回言ってくれる、かな？聞こえない…”と言ってきた。
大きな声で言ってやるよええ。
「メンチカツデラックスサンドが取られたの…！！」
「……デラックスメンチカツサンド、かな」
「名前違うとかもうそんなのどーでもいいわ！！」
な、名前間違ってた恥ずかし…！！！
ラギー先輩、絶対分かってて言わなかったでしょあれ……
名前を間違えていた恥ずかしさと取られた悲しみが混ざりあい、顔を机にペタンと伏せた。
エペルは……恐らく私の隣に座っている。
隣からアイツの匂いがするから、多分そう。
「ねぇ、Aチャン」
「……なに」
「これ、食べる？」
ふと顔を上げてエペルを見れば、手に何か持っている。
これは……
「で、デラックスメンチカツサンド…！な、なんでエペルが…」
「ゴーストに頼んで１つ残してもらってたんだ。君にあげようかなって」
“いつも言ってたよね、買えないーって”
そう言って、エペルは優しくはにかんだ。
お、お前ぇ……
「お腹、空いてるんでしょ？これ、食べて」
「あ、ありがとう……」
エペルから貰ったサンドイッチは、ものすごく美味しかった。
「美味しい…？」
「……うん」
「ふふ、良かった」
今度、お礼しないとなぁ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
最初は、ぱー(プロフ) - とても面白かったです！また次回作楽しみにしています！すずめ先生！ (2020年4月10日 16時) (
レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白いくて一気に読んじゃいました！！次の更新楽しみに待ってます (2020年4月10日 12時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊＊すずめ＊＊ | 作成日時：2020年4月9日 10時
