油断大敵 ページ5
ふぅーーー………
今日、ついに、ついに………！！！！！
メンチカツデラックスサンドを手に入れてやったぞ…！！！！
じっと私が見つめているのは、やっとの思いで手にいれたサンドイッチ。
あれすごい人気だから、いつも買えないんだけど……
今日！ついに！！買えた！！！！
男子にもみくちゃにされながら並ぶのは大変疲れたが、そんな疲れが吹っ飛ぶくらい、私は浮かれていた。
そう、浮かれていたのだ。
「Aちゃんじゃないっスか。その手に持っているのは……」
「…！ラギー先輩！！聞いてくださいよ！私メンチカツデラックスサンド１人で取れたんです！！！」
「へぇー、それは良かったっスね」
浮かれていた私は、丁度そのとき声を掛けてくれたラギー先輩に手にいれたことを報告する。
先輩は笑いながら、私の頭を撫でてくれた。
先輩の口角は不気味につり上がっている。
………なんかいやーな予感…。
そう思った時にはもう遅く、私は持っているサンドイッチを、ラギー先輩に差し出していた。
「へっ」
「Aちゃん、俺、レオナさんからお使い頼まれてるんスよねぇ」
シシシッと笑いながら、彼は私に語る。
「売り切れててどうなるかと思ったけど……交換してくれてありがとうっス！」
「あ……。わ、私のメンチカツデラックスサンドｫｵｵｵ！！！！」
“今度お礼してあげるからー！！！”
こちらに両手を振りながら、先輩は消えていった。
私はその場に立ち尽くしていることしかできなくて。
手の中に握らされていたのは、小さな梅おにぎりだった。
泣いて良い？
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最初は、ぱー(プロフ) - とても面白かったです！また次回作楽しみにしています！すずめ先生！ (2020年4月10日 16時) (
レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白いくて一気に読んじゃいました！！次の更新楽しみに待ってます (2020年4月10日 12時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊＊すずめ＊＊ | 作成日時：2020年4月9日 10時
