私の運命の王子様！③【シャルナーク】 (ページ44)

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バイトが終わり、店を出た瞬間にスマホを見た。

すると、シャルからの着信が1件残されていた。

バイトだってことは伝えていたのだが、何かあったのだろうか。

かけ直すと、ワンコールで出てくれた。

『もしもしシャル？どうしたの？』

「バイトだったのにごめんね…。

帰りに、冷却シート買ってきてくれないかな？」

今朝、クロロさんとやり取りしていたシャルと違い、まったく元気がない様子だった。

『まさか…熱あるの？』

「そうみたい。

大学から帰って、熱を測ってみたらコレだよ。」

『大丈夫？

今朝、元気だったのに…。』

「昨日、パンツ一丁で寝たからかもね…。

暑かったから大丈夫だと思ったんだけど…。」

思い出される昨晩のこと。

周りに誰もいないことをいいことに、熱くなった顔を手で仰いだ。

「…思い出したの？」

電話の向こうでシャルはクスクスと笑っている。

熱があっても、口は元気なようだ。

『冷却シート買って帰るね！じゃ！』

恥ずかしくなり、一方的に電話を切った。

＂もう！＂と心の中で怒り、アパートの近くにあるスーパーに向かった。

きっと、何も食べれてないだろう。

うどんでも作ってあげよう。