トラブル ページ40
と、突然のフィンクスの怒鳴り声。
なんだなんだと俺とマチは彼らに近づいた。
すると驚くべきことにフェイタンがAをお姫様抱っこして立っていたのだ。
しかもAは顔を真っ赤に染めている。
ここで俺は全てを察した。
ｼｬﾙ「お酒飲ませたの誰。」
少し殺気を混じらせてそう問うと、ウボォが遠慮気味に手を挙げた。
ｳﾎﾞ「すまん、シャル。
俺がジュースと間違えて酒渡しちまった。」
この脳筋ならやりかねないことだ。
ｼｬﾙ「はぁ…謝るなら俺じゃなくてAにしてよ。
フェイタン、Aを寝室に運んであげて。」
ﾌｪｲ「分かたね。」
と、素直に俺の言うことを聞くフェイタン。
自分のプライドよりAの方が大切なんだろう。
俺はフェイタンが奥に消えていくのを見送ってウボォ達に向き直る。
ｼｬﾙ「ウボォ、Aは未成年なんだよ？
しかもまだまだ子供。間違えてアル中とか起こしたらどうするのさ。」
ｳﾎﾞ「だってノブナガが大丈夫だろとか言うから。」
ﾉﾌﾞ「はぁ？！俺のせいかよ！
元はと言えばお前が酔ったAを見てみたいって話から始まったじゃねぇか。」
ｼｬﾙ「ちょっと待って。
さっきウボォは��Aに酒を間違えて渡した�瓩辰童世辰討燭茲諭�
その言い分だと無理やり飲ませたみたいだけど？」
ｳﾎﾞ＆ﾉﾌﾞ「「(ギクッ)」」
そこでナイスタイミングでフェイタンが戻ってきた。
ｼｬﾙ「フェイタン、こいつら新しい拷問器具の実験体に使っていいよ。」
ﾌｪｲ「なんかよくわかんないけどまあモルモトが増えるのはありがたいね。」
ｳﾎﾞ「ちょっと待ってくれ、シャル！」
ﾉﾌﾞ「俺たちは反省してる！」
ｼｬﾙ「でもAに酷いことしたのは事実だし。」
ﾊﾟｸ「シャルナーク、そこら辺にしといてあげたら？」
ｼｬﾙ「パクまで何を言ってるんだよ。」
ﾊﾟｸ「確かに彼らがやった事は許されることでは無いわ。
でもシャルもAのことに一身になりすぎよ。
少し頭冷やしたら？」
ｼｬﾙ「生憎俺は冷静だよ。」
ﾊﾟｸ「それのどこが冷静なのよ。」
ｼｬﾙ「はぁ…こんなことで言い争っててもキリないや。」
ﾏﾁ「どこ行くの。」
ｼｬﾙ「自分の部屋。まだ仕事残ってたから。」
と、冷たく言い放って俺はその場を後にした。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月16日 17時
