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イルミside ページ28

【イルミside】



ヒソカ「あ、ごめんイルミ♡


僕ちょっと用事できちゃった♢」



イルミ「は?自分勝手すぎない?」



ヒソカ「謝礼金は多めに渡すよ♢」



イルミ「しょうがないなぁ。」



ヒソカ「そういうとこも結構好きだよ♤」



イルミ「お前に言われても吐き気しかないんだけど。」



ヒソカ「辛辣だなぁ♡


じゃああとは頼んだよ♤」



と、ヒソカは近くの窓から飛び降りて何処かに行ってしまった。



ここ結構高さあるんだけどな。



俺は少女を見下ろす。



俺と目が合った瞬間彼女はビクッと肩を震わせて涙目になった。



こういうか弱い系の餓鬼は苦手なんだよな。



イルミ「ねぇ泣かないでよ。」



でも泣き止む気配はない。



イルミ「泣き止まないと殺すよ?」



軽く脅すと必死に涙を堪えようとする少女。



でも中々涙は止まらないらしく顔を真っ青に染めている。



イルミ「はぁ…。」



と、少女に近づくと彼女は両手で頭を覆ってその場にしゃがみ込んだ。



イルミ「別にとって食おうなんて考えてないから。


その代わりちょっと下の子の相手してよ。」



そう言って彼女を抱き上げる。



歳相応の体重より軽い少女はよく見るとやせ細っていてあまり食事が摂れていないようだった。



そんなことを考えながら大人しく俺の腕の中で震える少女を地下のとある施設まで運んだ。



そして厳重なロックがかかっている部屋に彼女を入れる。



イルミ「ここにはお前と同じくらいの歳の子どもがいる。


そいつと3時間一緒にいたらお前をここから逃がしてあげる。」



と、言って俺は少女の背中を押しその部屋に無理やり押し込んだ。



そして厳重なロックを再び掛けてその場を後にした。

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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年4月16日 17時

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