俺と同じ翡翠色【シャルナーク】 (ページ30)

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何かページ30

突然アルカから真っ黒なオーラが溢れだしてきた。

『アルカ…どうしｱﾙｶ「A、小指ちょーだい。」…。』

明らかにさっきとは様子がおかしい。

『ごめんね、こゆびはあげられないの。』

ｱﾙｶ「じゃあA、親指ちょーだい。」

このまま言うことを無視し続けたらよくないことが起こる気がする。

だから私は自分の親指を具現化したナイフで切り落とした。

『はい、どーぞ。』

ｱﾙｶ「次はねぇ、中指ちょーだい。」

さっきと同じ用量で素直に中指を渡す。

痛みには慣れていたからかあまり苦痛ではなかった。

ｱﾙｶ「じゃあねぇ、薬指ちょーだい。」

これも素直に渡す。

ｱﾙｶ「ありがとう！」

そうアルカが言った瞬間、さっきまで透き通っていた瞳が一気に暗闇に消える。

雰囲気がさっきとは別人のようだ。

二重人格なのか。

真っ直ぐ私を見つめる彼女の瞳は闇しか映さない。

その目が少し怖い。

ｱﾙｶ「あい。」

真っ黒なアルカは両手を広げて笑う。

その意味がよく分からなかった。

すると、入口のドアの上方に付いていたスピーカーからさっきの男の人の声が聞こえてくる。

ｲﾙﾐ「今の状態のアルカは何でも願いを叶えてくれるよ。

なんでもいいから願ってみてよ。」