俺と同じ翡翠色【シャルナーク】 (ページ17)

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トラウマページ17

【フェイタンside】

ﾌｪｲ「起きたか、A。」

『あ、はい…。』

Aはベットにちょこんと座っていた。

ワタシも彼女の隣に腰を下ろす。

ﾌｪｲ「怖かたか？」

ダイレクトに聞くと彼女はビクッと肩を震わせた。

嫌われてしまったのだろうか。

ﾌｪｲ「ワタシ達の仕事はこんなのばかりね。

嫌なら今すぐ逃げるね。今なら誰も追い詰めない。」

チラッと横目で彼女を見ると綺麗な翡翠色の瞳を涙で濡らしていた。

ﾌｪｲ「何故泣くか。」

『ご、ごめんなさい…。』

ﾌｪｲ「別に謝らなくていいね。」

それからしばらく沈黙が続いた。

その気まずい雰囲気に耐えきれなくなったワタシは再度彼女に問う。

ﾌｪｲ「ワタシ達が怖いか？」

『……いいえ。』

ﾌｪｲ「じゃあ何故泣くか。」

『じぶんたちのひみつをわたしにはなししてもなお、にがそうとしてくれるやさしさがうれしかったのです。』

嘘はついていなさそうだ。

『わたしもくもにはいってたくさんとっくんします。

こののうりょくはうまれつきだからねんのうりょくとはちがうってクロロもいってました。

だからこんどはじぶんのてでのうりょくをつくりだしてみたいです。』

ﾌｪｲ「それがいいね。

あと、一つ聞きたいことあるね。」

『なんですか？』

ﾌｪｲ「ワタシが瀕死の状態だたとき、Aの涙がたまたまワタシの口に入たね。

するとすぐに傷が治て、完全回復したよ。

これもお前の能力か？」

『は、い…。』

ﾌｪｲ「でもシャルから聞いた話だと競りのときでは司会者はその能力の方は言てなかたみたいね。」

『それは…このかいふくのうりょくもなんでもねがいごとをかなえるちからも、じょうけんをみたさないとはつどうしないからです。』

ﾌｪｲ「どゆことね。」

『しかいしゃさんがかいふくのうりょくをこうひょうしなかったのは、じょうけんがわからないからひとまずきょうばいでけんりょくしゃにうりわたし、なにかしんてんがあったらまたうばいもどすつもりだったからだとおもいます。』

ﾌｪｲ「わかたね。

まずは団長のとこ行くね。」

『はい…。』

ワタシはAの手を引いて広間に戻った。