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『あれ？シャルは？』
辺りを見渡すが彼のあの金色が見当たらない。
「シャルなら教会から出て散歩してくるって言ってたぞ。」
『え？！…大丈夫かな。』
「大丈夫ね。あいつ、そんな簡単にやられるほどやわじゃないね。」
『それは分かってるんだけど…。』
私も決して彼が弱いと思っているわけではない。
でもずっと面倒を見てきた立場としては何かあったら心配なのだ。
私は心配し過ぎだと思い、フェイの言う通り本でも読んで待っていることにした。
それでも時計は刻々と進んでいく。
カチ…カチ…と秒針が動く音が教会内に響くたび、私の鼓動は速くなっていった。
散歩に行ったにしては遅すぎる。
嫌な予感が背筋を凍らせた。
気づけば私の足は教会の外へと動き出していた。
彼がどこにいるかなど検討もつかない。
それでも早く彼の安否を確かめたかった。
どうか無事でいて────────
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きなこもち(プロフ) - ダチュラさん» ありがとうございます(*'ω'ﾉﾉﾞ (2021年5月28日 6時) (
レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です！！御伽噺の遠回しな表現が、すごい……！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月4日 20時
