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『そっか。
じゃあどうやって体力とか蓄えるの？』
「滅多に体力が切れることはないけど、強いて言うなら睡眠かな。
俺は施設にいた時でも結構寝てた方だけど、クロロとフェイタンは中々寝なかったっけ。」
「シャルナークは注射嫌いだったし、ストレスですぐ吐くしで大変だったな。」
「もー！それは言わないでよ。」
内容が笑えるものじゃないな、これ。
施設から出たとはいえ、過去の苦痛から逃れたわけではない。
一先ず彼らの人間としての体質を取り戻すか。
『ねぇ、失礼なこと聞くかもしれないんだけどさ、君たちは主にそこら辺の人間とどう違うの？』
「そんな変わらないよ。
空腹がないのと、体力がありすぎるのと、運動神経がかなりいいってとこかな。」
『結構あるじゃん。
それらの違いに関して君らが不満だと思ってるのは？』
「俺は空腹の感覚がないのは嫌だな…。
だってAの料理お腹いっぱい食べてみたいんだもん。」
シャルナークは照れながらそう言った。
『そんなに美味しくないよ、私の料理。
まぁ、一先ずその空腹から治していきたいところだね。』
「どうやって治すんだ？」
「彼奴らの力借りないと無理ね。
ま、今頃は地獄にいるだろうけどね。」
彼奴らとは十中八九あの研究所の人達だろう。
『はい、そこ物騒なこと言わないの。
とにかく美味しいもの作ってくるからちょっと待っててね。
美味しそうなものが目の前にあったらお腹すいてくるかもでしょ？』
そんな上手くいくかなと心配そう顔をうかべるシャル。
クロロはくだらないと言わんばかりの表情だった。
フェイに関してはもう無。
私はため息をつきながら早歩きでその場を去った。
彼らは大人しくそこにあったベンチで待っていてくれるようだった。
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きなこもち(プロフ) - ダチュラさん» ありがとうございます(*'ω'ﾉﾉﾞ (2021年5月28日 6時) (
レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です！！御伽噺の遠回しな表現が、すごい……！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月4日 20時
