【実況者】ナポリ詰め！【短編集】

絶賛、溺愛中 / 杉&三 ページ8

※話の展開が物凄く早くなってしまいました。注意です。
　
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「なぁなぁ、A！」


『なにー？』


「呼んでみただけ！」


『なにそれ……』
　
　
　
私の隣に座るすぎるは急に訳の分からないことを言って「んふふ〜」と笑った
　
　
　
「あのー…俺もいるんスけどね…」



一方、すぎると同じく私の隣に座っているshu3はぼそりと言って苦笑している
　
　
　
今日、私達3人はすぎるの家でゲームをして遊ぶことになったのだ
　
　
　
「…なんやshu3、空気読めたんなら今すぐこの場を去れ！」


『えっ！？急になんで！？』


「俺は去りませんよぉ…」
　
　
　
そう言ってにっこりと笑うshu3を見てすぎるはムスッ、と急に不機嫌な表情になる
　
　
　
"GAME OVER"
　
テレビを見ると画面には大きな文字でそう表示されていた
　
　
　
　
『…ゲーム再開する？』
　
　
　
『なにこの変な空気は…』と思い、場を和ませようと提案したが答えは返って来ない

それどころかすぎるとshu3は私の顔を真顔でじっ、と見つめてきた
　
　
　
『な、何…？』


「Aは俺とshu3、どっちが好きなん？」


『…へ？』
　
　
　
唐突に思いのよらぬ質問をされて思わず自分でもマヌケだと思う声が出てしまった
　
　
　
「勿論俺だよな！？」


「いやいや、俺でしょ！！」
　
　
　
そう言って2人は困惑してる私を挟んでギャーギャーと騒ぎ始める


…何故そんな話になった…！？
　
　
　
　
『待って待って…！話がついていけないから…！』


「…俺じゃダメなんスか？」


『わ…っ』
　
　
　
いきなりshu3は私の方へ倒れかかってきて更には耳元で囁いてきた

驚いて後ろに下がる私を隣にいたすぎるは瞬時に、そして力強く私の両腕を掴んでくる
　
　
　
「捕まえた」
　
　
　
ふっ、と鼻で笑う音が聴こえた
　
　
　
「Aって魔性の女やなぁ…
俺らをこんなに可笑しくさせたんやから」


「責任、とってもらいますよ」
　
　
　
先程までなにかを言い争っていたはずの2人が今は手を組んだかのように見える
　
　
　
『な、何言ってるの…』
　
　
　
腕を動かすけどすぎるは全然離してくれなくて、逆に力が強まっていく
　
　
　
「離しませんよ」


「いっぱいキスして、いっぱいハグするからな」
　
　
　
　
何も言い返せないまま、視界が暗くなった

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