＊Orange sunshine＊【完結】【D.a】 (ページ8)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:4,714 hit

８.髪飾りページ8

・

みんなで海に行ってから数日明後日は花火大会って日に

真菜と浴衣に合う髪飾りを探しに出掛けた。

真菜「で？結局大ちゃん何だって？」

A「ん～…分かんない。」

真菜「分かんないって…」

A「『有岡』って呼び捨てにされるの、イヤなのかな～。」

雑貨屋さんで色々見て周りながらこないだの電車の中での話しをする。

A「まぁそうだよね、よく考えたら苗字の呼び捨てなんて失礼だったかな。」

真菜「…A本当にそれだけだと思ってる？」

A「え？」

真菜「どう考えても大ちゃんのヤキモチでしょ？知念『くん』に裕翔『くん』。
オレだけ呼び捨てかよってね？」

真菜は「これ可愛くない？」ってピンクのお花とパールの付いた髪飾りを手に取って

鏡に向かって自分の頭にかざして見てる。

A「ヤキモチだなんて…そんな風に思ってくれてるワケないよ。」

真菜と同じ髪飾りを手に取って私も鏡を覗き込んで頭にかざしてみる。

有岡がヤキモチなんて…。

きっと一緒にいたいって思ってるのは私だけで有岡は私の事なんてただの友達にしか思ってないんだもん。

LINEだってグループLINEでしか話さないしみんなでいる時に真菜達みたいに２人きりになる事だって絶対ないし。

毎晩寝る前に有岡のトーク画面を出して「おやすみ」って打ってみるけど

１度も送信ボタンを押せたことなんてなくておやすみの代わりにため息をついて眠りにつく。

こんなこと思ってるなんて有岡はちっとも知らないよね。

真菜「Aにはピンクより絶対こっちだよ！」

そう言って真菜が手に取ったのはオレンジ色の同じ髪飾り。

A「オレンジ…」

真菜「Aってオレンジ好きでしょ？ね、私ピンクにするからAはオレンジね！」

２人でお揃いの髪飾りを買ってまた明後日ね！ってウチに帰って

ベッドにぽふんと転がって買ったばかりの髪飾りを出してみた。

オレンジ…。

いつも明るく楽しそうに笑ってる有岡はオレンジが似合いそうだなって思ったら

いつの間にかオレンジが好きになってたなんて…真菜には言えないけどね。