＊Orange sunshine＊【完結】【D.a】 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,711 hit

14.責任感ページ14

・

ウチに帰ってから「大丈夫？」って真菜からLINEが来たけど

「どうして(笑)？ぜーんぜん大丈夫だよ！」って返事をした。

電話じゃなくて良かった。

電話だと泣いてしまいそうだから。

みんなで話す話しの流れで有岡と話すコトはあっても

結局ずっと有岡と目が合うコトはなく本当に私のコトなんて何とも思ってないんだと

そう思うには今日と言う日は充分過ぎるくらいに充分で

自分の気持ちからちょっと離れるには残りの夏休みはいい機会かもしれないと

真菜とのLINEを終えてスマホをパタンとの置きながらそう思った。

海と花火大会以外に５人で約束してなくて良かった。

夏休みが始まる前は楽しみで仕方なかったしもっと遊ぶ約束が欲しいなって思ってたのに

今となっては約束がなくて良かったなんて

私ってなんてゲンキンなんだろう。

・

長い長いと思ってた夏休みももうすぐ終わりを迎えようとしてる。

何度か真菜と遊びに行って、１回だけ裕翔くんと遊んだ。

グループLINEでみんなで遊ぼうって話しが出た時に

私が都合悪くて行けないって断ったのを裕翔くんが気にしてくれて

個人LINEに連絡して来てくれたから。

中島『大丈夫？』

A『なにが(笑)？』

何のこと？って笑った私に裕翔くんは真面目な顔をして

中島『大ちゃんのこと。花火の日何かあった？』

真っ直ぐに私を見てそう言った。

A『…え…っと…』

中島『こう見えてオレも少しは責任感じてんの。ねぇ、大ちゃんのコト嫌いになった？』

A『どうして裕翔くんが責任感じるの(笑)？有岡は大事な友達だもん。嫌いになんてならないよ(笑)』

中島『…そっか。』

うん。キライになんて…なれないよ。

有岡に会わない日々は寂しくて楽しみだったハズの夏休みもちっとも楽しくなんかなくて

ふと気付くと『有岡今何してんのかな』ってそんなコトばかり考えてしまって

そんな自分がイヤになってため息ばかりの毎日を過ごしてる。