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30.定時 ページ30







それからもAの事が頭から離れなくて ようやく資料作りが終わったのは定時を少し過ぎてから。





山田「やっべ!」




腕時計を見て思わず声に出しながらスマホを手に取ったら





Aからの連絡はまだなくて今日ばかりはそんな事にほっとする。





山田「やっぱまだ仕事してんのかな〜…」





独り言を呟きながら電話を掛けてみるけど





ずっと呼び出し音が聞こえるだけでAが出る気配すらも感じられない。





スマホをパタンと置いて隣のデスクをちらりと見たら




大ちゃんはまだ資料とにらめっこしながら難しそうな顔をしてる。





山田「大ちゃん、まだ終わんないの?」


有岡「ん〜…新しいプロジェクトの資料纏めとかないと月曜から動けないからね。」


山田「来月からだっけ?新しいプロジェクト。」


有岡「ん、後2週間くらいだね。Aもでしょ?」


山田「え?」


有岡「聞いてない?プロジェクトの経理担当Aだよ?」


山田「マジか。じゃ、もしかしてAも今日仕事終わんないパターン?」


有岡「……かもね。」





パソコン画面に見入ったままの大ちゃんがぽつんと言いながらまた資料とにらめっこしてる。




そっか…確かにA言ってたもんな、『定時に終わらないかも』って。




でも、Aとデート出来んなら時間なんて全然平気だし。





なんなら うんと遅くなって終電なんてなくなってしまえばいいのに…




なんて邪な事なんて考えちゃってちょっとだけニヤけそうになった顔が大ちゃんにバレないようにして




『路地のカフェにいるね。』




会社から駅に向かう大通りから1本入ったとこにあるカフェを指定してAにメッセージを送った。




Aいつんなったらメッセージに気付いてくれっかな…。




どんだけ待たされたってきっとメッセージに気付いたAが慌てて俺んとこに来てくれんだろなって思ったら




既読の付かないそのメッセージにさえも思わずふふっと笑みが零れてしまう。

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えこる(プロフ) - ななそんさん» ななそんさん♪別グループって・・・もしかして嵐でもJUMPでもないってことですか・・・?それなのに私のお話を見つけて読んで下さって、ほんとにありがとうございます。ちょとずつですがパスも解除しますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年7月8日 21時) (レス) id: e6799d20af (このIDを非表示/違反報告)
ななそん(プロフ) - 別グループのファンでえこるさんの書かれるお話が好きで読んでいたのですが、こちらのグループのお話も一気に読んでしまうぐらいドキドキキュンキュンしてしまいました♪続きはまだ公開されていないんですね(T_T)気長に待ってます♪ (2018年7月7日 11時) (レス) id: 121aa162df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えこる
作成日時:2017年1月12日 11時

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