【好きです 鈴木くん!!】片想い、両想い 〜part1〜

＊23話＊ ページ25

雑誌を見ながらなにやら悩んでる輝





「何？鈴木、彼女とデートでもすんの？」


「はあ、日曜日に…」





輝がそう答えると先輩は大きな声で言った





「おーい、みんな聞いたかー


輝のヤツ今度の日曜日、演劇部のカノジョとデートらしいぞー♡」








先輩の言葉にちひろは微笑み輝の元へ行く





「知ってる？輝


初デートに長時間、行列で並ぶところはNG何だって」


『それ知ってる！


お互い話題がなくなってきまずくなるからなんだって』





ちひろと私が言うと望が後から





「水族館とかゲームセンター行けばいいんじゃね？」






と言った









そのちひろの微笑む姿を見て忍は輝の持っていた雑誌をビリっと破いた





「何すんだ忍!!

オレのTOKYO３週間!!400円返せ!!」


「フン、浮かれてんじゃねーよ｡貧乏人が









そう言った忍は辛そうな表情をしていた









デート当日









私はちひろの家に遊びに来ている









「来てくれてありがと、A」


『全然いいよ〜』









2人で話しながら窓の外を見ると輝が走っている姿が見えた





髪はねぐせでバクハツ


服はタグがつけっぱ


シャツは裏返し









それを見た私たち2人は輝をひきずって洗面所に行かして、髪をセットした





「これでよし…と


うん｡けっこー男前じゃない」


『頑張って来てね｡輝』





すると突然私とちひろを抱きしめた輝





「ありがとな!!やっぱオマエらって頼りになる!!


大好きだぜ、ちひろ、A!!





オマエらも好きなヤツできたら教えろよ!!オレ応援するから


あ、でもいーかげんな男はダメだぞ｡ちゃんとオマエらを幸せにしてくれるヤツじゃないと!!

認めねー!!」





「『お父さんみたいなこと言ってんじゃないわよ｡ホラ、さっさと言っといで』」





そう言って私とちひろは輝にデコピンをする








手を振りながら走っていった輝








ちひろは顔を赤くしていた

＊24話＊→←＊22話＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す