【好きです 鈴木くん!!】片想い、両想い 〜part1〜

＊17話＊ ページ19

カラオケに来て、１時間ぐらいたった頃





「ごめん私、学校に忘れものしちゃった｡

とりに帰るね｡


鈴木忍!!あんたもつき合って」








するとちひろが私の方を向いてウインクをした





輝と星野さんを２人っきりにするってことかな








私はちひろにウインクをして


”わかった”と合図をおくった





『私も帰るね｡望もいっしょに帰ろ！』


「お、おう」








驚く輝





「え…ちひろ!?A!?」





「悪いけどあとは2人でよろしく！」


『2人でごゆっくり』





「え、ちょっと

おい!!」









カラオケを出て4人で歩く





沈黙が続く中、私は言葉を発した





『私と望さ、寄るとこあるから


2人で仲良く帰って』





2人きりにした方がいいよね…





「え？A？」


「オマエ…」





『ごめんね！ほら、望行こ！』





半ば無理やり望の腕を引いて走る









少し走って私は止まった









『ごめんね｡連れてきちゃって…』


「オマエそれでいいのかよ」


『え？』





私が謝ると真剣な目をして話す望









「オマエ、忍のこと好きなんだろ？」


『…』





俯いたまま、何も言わない私に望は





私の肩を掴んで言った





「好きなんだろ！」





『…うん…』





「じゃあなんで2人きりにしたんだよ…」









私は忍が好きだけど、忍はちひろのことが好きだから…





『みんなに幸せになってもらいたいの…


輝と星野さんに幸せになってもらいたいし、


ちひろと忍にも幸せになってもらいたいし、





もちろん、望にだって』









私がそう言うと何も言わなくなった望





望、ありがと









でも、私はみんなに幸せになってもらいたい









みんなが大好きだから…

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