【刀剣乱舞】僕に感情は不要だ(男主)

感情十八つ ページ20

Aside



「っっ！！」





飛び起きるとそこはいつもの部屋だった





「はっ、はっ、っぅ！」





突然襲ってきた吐き気に僕は厠に駆け込んだ




「うっ、おえっ、はぁ、はぁ」





胃の中の全てを出しても体はまだ中のものを出そうとしてくる





生理的に流れた涙をそのままにして暫く僕はその場から動けなかった





瞼を閉じて浮かんでくるのは先程の光景





兄さんと主が僕で死んだ。僕が殺した





ただそれだけ。それだけなのだ。





いつもなら何も思わないはずだ





なのに、今の自分は動揺していた。それも酷く。





だけどそれが何故なのか頭の理解が追いついていない。





壁にもたれかかって震える体を抑えて縮こまっていると、そこへ兄さんが来た





鳴狐「A…！」





様子がおかしいぼくに駆け寄ると肩を抱いて抱き寄せた





兄さんの姿を見て少し落ち着いた僕は、そのまま兄さんに体を預けていつの間にかまた眠りについていた

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