【刀剣乱舞】僕に感情は不要だ(男主)

感情十七つ ページ19

僕には感情が欠けている




人に必ずある喜怒哀楽が僕には一つもない




それは人の体を持つ前からなかった




刀となって人の世に生まれて記憶がある頃から僕は全てのことに無関心で感情がなかった




だから、僕が作られた理由を知っても何とも思わなかった




僕を使って主が死んでも何とも思わなかった




何を見ても何も感じない。それが普通だと思っていたんだ。




なのに、今夜の夢はいつもと違う




この本丸に来て偶に見るようになっていた夢




過去の主が僕を使って死んでいく場面が目の間で流れるだけの夢




いつも目の前で主が僕を使って死んでいくのを僕はただ黙って見ていた




ただ無関心に。ただ無感情に。




今回も同じだろうと思っていたが、今日は少し違った




急に兄さんが出てきたのだ




兄さんの手には僕の刀が握られていた




何で？ どうして？




そんな疑問が僕の頭を巡る




突然のことに動けない僕を他所に、兄さんは刃を首に当てた




そしてそのまま手を引いて血飛沫が飛んだ




「に、さん…？」




すると次は兄さんが主に変わった




そしてその主もまた僕の刀を握って首に当てて躊躇いもなくその手を引いた




またも飛ぶのは真っ赤な血飛沫




何で？どうして？何で二人が？




倒れた二人は動くことなくただ地面に倒れている




僕が殺した。僕が二人を殺してしまった




鼓動が早くなって息が荒くなる




(僕が、殺した…いや、いやだ)




僕は頭の中がごちゃごちゃになって目の前が真っ暗になった




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どうもお久し振りでございます。


やっと帰って来たわけではないですが更新が遅くなり申し訳ございません！！


これからテストが待っているのでこの連休中にどんどん更新したいと思います！！


待っていてくださった皆様本当にすみませんでした！！

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