56話 ページ5
「…お前、俺が憎くないのか…」
薬研「…は？言っただろ？俺はいち兄から話を聞いて俺っちは…」
「言った…？俺と薬研は初対面だろう？」
薬研「なっ…！何言ってんだよ…！初対面なわけ…！」
秋「薬研落ち着いて｣
よく分からないが2人の会話が噛み合っていないと思い止めた
秋｢急にごめんね。俺はここの本丸の主をしている秋だ。よろしくね｣
そう紹介すれば微かに彼の表情が変わった気がした
何か違和感を感じているような表情だ
秋｢さっきは薬研がごめんね。何か勘違いをしたみたいで｣
薬研「大将！」
俺が薬研を見遣れば薬研は口を閉じた
秋「さっきの話は忘れてくれ。さて、じゃあこの世界について説明しよう」
この世界について説明した後、通りすがった陸奥守に本丸の案内を任せ俺と薬研は俺の部屋で話をすることにした
薬研「大将！何であの時止めたんだ！」
秋「ごめんね。でもきっとあのまま問い詰めても薬研が思っているような返答を彼からはもらえないと思ったんだ」
薬研が必死に説明しようとしていたが彼の頭の上にははてなマークが浮かんでいた
薬研「じゃあ、やっぱりA兄は…」
秋「折れる前の記憶を失っているね」
まだ刀だった頃の記憶はあるのかは分からないが、折れる前の記憶がないのは確実だろう
秋(参ったな…。これじゃあ本当の本丸を探し出しても…)
気づけば薬研は顔を歪め涙を堪えていた
薬研「あの時俺っちがあの女の命令を聞かなければ…！もっと早くA兄を逃がしていれば…！」
秋「薬研のせいではないよ。寧ろ薬研たちは被害者なんだから。悪いのはその女のせいだ。まあ罪のなすりつけ合いをしていても仕方がない。取り合えず、彼の本丸は探そう。でも彼には本当のことを話さないでおくこと。本丸を見つけてもそこの審神者には彼の記憶が戻るまで何も言わないでおこう」
薬研「…分かった」
秋「それと、彼が折れた時の話を詳しく聞かせてほしい」
彼が折れるまでに至った経緯、その場にいた刀剣、相手の審神者のこと
彼の左腕のこと
薬研「左腕の詳しいことは知らねえんだ。検非違使との戦闘で斬られたとしか…」
俺はA藤四郎の情報と写真を見た
腕だけではない。目隠しの布もないし、服装も口調も違う
始めに感じた違和感はきっとこれだ。知っている情報とかみ合わないから違和感を感じたのだろう
秋(一体彼は何者なんだ…？)
＿＿＿
更新が遅れ不定期ですみません…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 753人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
陰間茶屋の売れっ妓男遊、次に落とすは刀剣男士 【刀剣乱舞】 一の宴 母「無気力系毒舌見習いの私の娘が本丸を奪還するみたいよ！」『え…。めんどくさ。』
【刀剣乱舞】＊ブラック本丸に来たのは、基本的ボケ担当の運動神経お化けでした＊男主もっと見る
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松本(プロフ) - 本当ですか！？私は正常に飛べたのですが…何故でしょう…。お手数ですが私のボードの方にURLを載せましたのでそちらからとんでいただけれはと思います。申し訳ありません。 (2018年4月13日 20時) (
レス) id: 2e4ea1baf9 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井 蒼夢(プロフ) - 夜分遅くにすみません。楽しんで見ました！URLに飛べないんですが… (2018年4月13日 1時) (レス) id: 29fa3271d7 (このIDを非表示/違反報告)
松本(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ganntaisyo4/ アナザーストーリーのURLです！良ければどうぞ！ (2017年11月5日 17時) (レス) id: 2e4ea1baf9 (このIDを非表示/違反報告)
松本(プロフ) - 菖蒲さん» ありがとうございます！新作もよろしくお願いします！ (2017年7月29日 20時) (レス) id: 2e4ea1baf9 (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲(プロフ) - とても面白かったです！新作も楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年7月24日 23時) (レス) id: 45b55e947c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松本 | 作成日時：2017年5月24日 19時
