6 ドン!!!! ページ6
木村side
次の日も、その次の日も、
アフレコはあったが俺のスケジュールが合わず、1人で録っていた。
松田さんと話したいけど、、、
あんな感じで終わってしまったせいで少し気まづいし、
これでよかったのかもしれない。
「お疲れ様でしたー」
終わってスタジオを出ようとしたところで、
ドン!!!!
誰かとぶつかった。
「おっと、大丈夫?」
俺も不注意だったけど、すごい勢いで走ってきたな…
誰だ?
ん??
「松田さん!!」
びっくりした、
ぶつかったのは松田さんだった。
『ッすみません!!怪我ありませんか?』
尻もちをついていた松田さんは、すぐに立ち上がり俺に謝罪する。
立ち上がるとき、一瞬だけ顔が引き攣っていたような…
どこか怪我したのか…
「俺もごめん。松田さんこそ、怪我してるんじゃない?大丈夫?」
『僕は大丈夫です。すみません』
何度も確認したけど、帰ってくる言葉は“大丈夫”だった。
「ほんとに?」
『はい。本当にすみませんでした。失礼します』
ぺこっとお辞儀してスタジオに入っていく松田さん。
あ、やっぱ足引きずってんなぁ…
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作者名:えー | 作成日時:2023年11月13日 21時