「 嘘 」 みたいな 「 本当 」 の恋 ○ 岩田剛典 ○ ２

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→ 岩田剛典 side






岩「 ・・・・・・・・ (( 」




直人「 岩 … ちゃん ？ 」









・・・・ あれだけ勇気を振り絞ってかけた電話を 、



俺は呆気なく切った 。









岩「 なんか … 相手もそれどころじゃないみたいです 」







直人「 そう 、 なの？ Aちゃんは？ 」







岩「 A ・・・・・・ 」









微かに 、 微かにだったけど 聞こえた 。




２年ぶりに愛する人の声を聞いた 。




聞こえた途端 俺は恐くなったんだ 。





“ 迎えに行く ” と 、




あれだけ豪語したのに行動にも移さず




今更連絡をしたところで 、 Aを混乱させるだけだろう 。





本当に俺はもう 、 今更なんだ 。








岩「 ＿＿＿ 俺 、 やめます 」







直人「 え？ 」




岩「 今まで俺は女々しかったです 、 Aのことばかり追いかけて 」









あの日 、


あの瞬間 、


やる気も何もない日々日常に飽きている俺に光を刺したのは A 。






・・・・・・ でももう 、とっくに俺たちの世界は違う 。









岩「 ・・・・・ あの頃にはもう 、 戻れないんですよ 」







直人「 ＿＿ 岩ちゃんは今この瞬間 、 Aちゃんが何を考えてるかわかんの？ 」




岩「 ・・ 何ってそりゃあ ＿＿ (( 直人「 岩ちゃんのことだよ 」









岩「 ＿＿＿ 何の根拠があってそんな ・・・ 」









直人「 じゃあ 、 岩ちゃんの今言ってること全て根拠あるの？


　Aちゃんがずっと待ってるかもしれないのに自分の気持ちもAちゃんの気持ちも


　全て否定してさ ・・・ 行動して拒絶されんのが恐いんだろ？ 」






岩「 ！ ・・ 」




直人「 ２年も経っていればお互い環境もそれなりに変わっているだろうし


　あの頃みたいな熱量で愛される自信がないからこれ以上踏み出すのが恐いんだろ？ 」









・・・ 俺は自信がない


あの頃と同じようにAが接してくれるっていう自信が ＿＿＿









直人「 ・・・ でも 、 俺は応援してる 」







直人「 あの頃 、 二人の判断は少し外れてて応援はできなかったけど


　少なからず昔の岩ちゃんは彼女を大切にしてた 」






岩「 ・・ ぉ 、 俺 」





直人さんは俺を見つめ







直人「 かませ 、 岩ちゃん 」









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