「 嘘 」 みたいな 「 本当 」 の恋 ○ 岩田剛典 ○ ２

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→ 痲衣 side



『 も、もしもし？ 』



痲衣「 ！ 」





Aの携帯とはいえ勝手に出てしまった挙句 、


電話の相手がまさかの男性ということに驚いた 。




痲衣「 あの、すいません 。申し上げにくいんですけど

　 携帯の持ち主只今寝ておりまして … 伝えたいことがあるなら伝えますけど … 」



『 え？ 』




こっちの都合を相手に伝えると 当然電話越しで困っているのが伝わってきた ・・・





(( まあ、あたしは悪くないから名前だけでも聞かなきゃ ・・・ (笑) ))


相手はどうやらAの携帯に掛けているというのはわかっているらしかったので


名前だけでも控えて後からAに電話があったことを伝えようと思った私 。







痲衣「 あの、名前だけ控えさせてもらってもいいですか？

　 Aの携帯にあなたの電話番号が登録されてなかったので … (笑)」






『 え … まぁ、そうですよね 。でも ・・・ 』





相手はAに名前を伝えられることに戸惑っているらしく ＿









痲衣「 え？Aに用があるんですよね？ 」


『 そう … なんですけど ・・・ 』






痲衣「 じゃあ、ちゃんと伝えておきますから(笑)遠慮なさらず 」


『 ・・・ わかりました 』








相手は意を決してゆっくりと私に名前を囁いた 。









『 ・・・・・・・・ “ 岩田 剛典 ”です 』



痲衣「 ！ 」




(( ｶｼｬｰﾝｯ ＿＿＿ ))









「 ！ … なになに … どうしたの？痲衣 ・・・ 電話 、？ 」









私は驚きのあまり携帯電話を落とし 、


その音でAは目を覚ました 。









岩『 … あの、もしもし？ もしもし？ ・・・ 』









床に落ちた携帯電話越しから 、


“ 岩田剛典 ” の声が微かに私には聞こえていた 。









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