【HQ!】オカンとゲーマーと中二病と。

非日常17 ページ21

「俺、次の合宿に行けるようになりますっ…！」


合宿当日。
リエーフが少し涙目になっていた。

今回の合宿は補欠以外の選手で行く。

予算が無いからね。
リエーフもバレー始めたばっかだから、レシーブとかスパイクが下手くそで、今回の合宿がいけない。


「おーい、行くぞー」


『ハーイ。』

夜久先輩が声を掛けてくれた。
あの自称イケメン(笑)の先輩とは全然違うな、と改めて思った今日この頃。


「A先輩、私隣の席に座りたいですっ！

だめですか？」

一ノ瀬ちゃんだ。

『別にいいけど…』

「いや、ダメだな」
『へ？なんでですか黒尾さん』


そーだそーだ！と黒尾さんに私を守るように(実際に抱きついている)威嚇する一ノ瀬ちゃん。


ちょ、何気にﾌﾟｩｱｲｵﾂ触んなし…

「お前が隣だったら絶対赤葦がアブナイ」


「「あー…」」

「というわけで、俺の隣な」


「え、ちょっと待って下さいよ！何で皆さん"あー…"なんですか！

黒尾先輩の方がもっとアブナイですよ！？」

「む、確かにそうだな」

「夜久！？」

『私、福永君の隣がいいなぁ…』


「「あ"ぁ"！？」」
『スイマセン』

自分の意見を言ったがけなのに何故。解せぬ。

「…もうジャンケンでいいんじゃねぇの？」

「ナイスだ夜久！
よし、ジャンケンで決めるか」

「しかたがないですね。受けてたちましょう」

『私の意見…』


「「さいしょはグー！じゃーんけん…」」


「(赤葦も大変だな)」

そう思う夜久さんでした。

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