いいんですか？ Ren.N (ページ22)

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「助けてくれたの、永瀬さんだったんですね。すみません。」

『すみません、やなくて、ありがとうって言ってや。
ってかお前、紅茶飲んどっとったな！？
カフェイン摂るなって、あんだけ口酸っぱく言っといたのに！
言う事聞かないでしんどくなんの自分なんやからな！
俺は師長に怒られるだけやけど、Aは自分の命に関わることなんやから！』

「わ、分かったから…。もう飲みません。」

ガラガラな声の永瀬さんの勢いに圧倒されて、狼狽しながら応える。

まるで自分のことのように心から心配してくれている。私なんてただの患者でしかないのに。

閉鎖病棟にいたときは私のことなんて誰も心配してくれなかった。

閉じ込めておかないと暴れ回る厄介な患者だと、そうとしか思われていないような冷たい態度を何度も取られた。

看護師さんに優しく接してもらうこともなかったからなんだか新鮮でくすぐったい。