いいんですか？ Ren.N (ページ21)

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「 … ん、？」

目を開けると真っ白な天井が広がる。私はフカフカの布団の中。

さっきまでコンビニにいたはずなのに…。そうだ、すごく怖い思いをしたんだ。

あれ？永瀬さんだ。

視界の端から、5日ぶりに見る顔が現れた。パイプ椅子に腰掛ける永瀬さんは、いつもの白衣とは対称的な、真っ黒な私服を身にまとっている。

もちろん永瀬さんに驚きはしたけど、疲れきってしまったせいか、布団を頭の上まで引っ張り上げて隠れるような気力も体力も、私には残っていない。

病み上がりだからか永瀬さんがマスクをしているおかげで、なんとか顔を直視できる。

薬が増やされたのか、頭がぼうっとする。それに、薬が効いているのか、あんなにの怖い目に合ったのに心がフワフワしてる。

『大丈夫か？』

永瀬さんがすごく心配そうな目をする。あれ？なんで永瀬さんがここにいるんだろう？

インフルエンザなはずなのに…。あ、治癒証明証貰いに来るとか言ってた気がする。

「永瀬さんこそ、インフルエンザ大丈夫なんですか？」

『この通りもう完治したわ。俺の心配はいいから、自分の心配してや！んー…でも、顔色大分良くなったなあ。さっきまで真っ青やったで。』

「さっき？…ん？いつからいたんですか？」

『 Aがコンビニの前で倒れてたときからや！もぉ…。ガチで心臓止まるかと思ったわ…。』

あ、そこからなんだ。

確かに永瀬さんの声が聞こえてきた気がする。

休みの日な上に病み上がりでお仕事させてしまった。

永瀬さんにとっても、とんだ災難だっただろうなあ。