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夏油「おかえり」
乙骨「なんで攻撃をやめた」
夏油「呪力による治癒には高度な反転術式を要する
君の意識を少しでもそちらに割かせた方が得策だろう
続きを始めようか」
そして無数の気味の悪い虫のような呪霊が乙骨に向かって行く。
乙骨「里香、アレをやる」
ズズズと音を立て右手に見覚えのある印が現れる。
「蛇の目」と「牙」、あれは────
夏油「!!、狗巻家の呪印!!」
乙骨「 死 ね 」
次の瞬間には無数の呪霊が爆発を起こし消えていったのだ。
夏油「素晴らしい」
" 呪言 "は狗巻家相伝の高等術式
乙骨「やっぱり難しいや
呪力が拡散して狙いが定まらない」
これを呪術を学んで1年未満の少年がやってのけた。
やはり折本里香の正体は……
乙骨「狗巻君は凄いなぁ……」
変幻自在
乙骨「そう、僕の友達は凄いんだ
それをお前は……お前は……」
底なしの呪力の塊!!
夏油「益々欲しいね」
乙骨「ぐちゃぐちゃにしてやる」
─────
───────
夏油「生まれて初めての激情
呪力に満ち満ちているね
身体能力の向上、万能感、五感が研ぎ澄まされているだろう
烏合共では相手にならないね
直に叩くとしようか」
そして横にいる小さな呪霊がオエッと口がヌンチャクを吐き出した。
乙骨「あわせろ、里香」
乙骨も夏油もお互いに構える。
夏油「人は食物繊維の頂点に立ち
更に高位の存在を夢想し《神》と呼んだ
おかしいと思わないかい?
夢想せずとも我々呪術師がいるというのに」
夏油が言い終えると同時に乙骨は夏油に攻撃を仕掛ける。
それにあわせて里香も夏油に攻撃をする。
が、夏油により簡単に2人の同時攻撃を止められてしまう。
夏油「結局
自分より秀でた存在から目を背けたいだけなのさ」
乙骨「神になりたいなんて子供じみたことを言うなよ!!」
夏油「論点がズレてるよ、乙骨」
その瞬間、夏油の足元からズズ……と音がした。
中からまるでタコのような呪霊が出てきては乙骨に絡まった。
チッと言いながら一瞬で切り落とすが
その隙を見て夏油がヌンチャクで一撃を入れる。
夏油「私が望むのは《啓蒙》ではない《選民》だよ」
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Hiyoriusui1211(プロフ) - 禪院ですよ (2021年4月16日 17時) (レス) id: bfed2b86e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おなす。Ёё | 作成日時:2021年3月14日 21時