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「うわぁー!」
阿部「人すごいな笑」
あれからちょっと進んだだけで屋台がズラーっと並んでいて、人もさっきと比べられないぐらい増えてる
阿部「……手、離すなよ?本当にはぐれちゃうから」
握られてる右手がギュッと少しだけ強く握られた
「うん」
私もそれに答えるように強く握り返した
阿部「人多いよな?こんなんだったけ?」
「いや、こんなに人居るのは初めてじゃない?」
ここのお祭りはそこまで小規模ではないけど、人はそんなには居なかった、けど今年はなぜかすごく多い
なんでだろうと思いながら進んでると
モブ1「今年は花火が上がるんだって!」
モブ2「そうなの?え〜楽しみ〜」
「花火?」
阿部「あっ、そうじゃん!」
「えっ?」
阿部「花火!今年から上げるって書いてあったわ」
「そうなんだ〜どの辺で上がるんだろうね」
阿部「さぁ、神社の方じゃない?」
「そうかもね。あっ!わたあめ!亮平、わたあめだよ!」
わたあめの屋台に亮平の手を引っ張り、軽く走った
阿部「はいはい。ほら、走るとコケるよ」
「大丈夫だよ!ワッ!」
言われたばかりなのに、慣れてない差し下駄でつまづいてしまった
やばい、ここままだと地面に……と思って覚悟して目を閉じてコケる準備?をしたら、帯の辺りに何かが当たり、体が止まった
阿部「たくっ、言わんこっちゃない」
「亮平…」
亮平がとっさに私のことを抱き抱えてくれていた
阿部「大丈夫?怪我してない?」
「う、うん。怪我してない。けど、あの……」
阿部「何?」
「ち、近いです……」
コケなくて済んだけど、抱き抱えられてままだから、亮平と距離が近い。めちゃ恥ずかしい
なのに亮平は
阿部「だから何?」
「え?」
阿部「近いなら離れればいいのに。離れないのはAだよ」
亮平からパッと体を離した
そうだよ、私から離れりゃよかったんじゃん!
「うう、恥ずかしい……///」
阿部「ふふふ、ほら、わたあめだろ?ゆっくり行こう。屋台は逃げないから」
さっき離されていた手を繋ぎ直して、わたあめの屋台へ行きました
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名無し - まだですか?待ってますね! (2021年9月16日 17時) (レス) id: 0532935fdc (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続き待ってます! (2021年8月31日 6時) (レス) id: 0532935fdc (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 更新まだですか?続き楽しみにしてますね! (2021年6月20日 8時) (レス) id: 30769a7346 (このIDを非表示/違反報告)
姫美(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます(*'ω'ノノ゙ (2021年6月1日 8時) (レス) id: 8f20ccbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続き楽しみにしてますね! (2021年5月31日 23時) (レス) id: 30769a7346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫美 | 作成日時:2021年4月10日 22時