幼馴染は意地悪社長

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「はぁ」



部長の席から自分の席に戻ってきた


なんであいつが社長なんだよ。てか、なんでここまで来るわけ？


悪魔、亮平とは幼稚園からの幼馴染。

亮平はことある事に一緒だった。クラスはもちろん、小学校の修学旅行の班、中学の委員会、高校の部活、大学のサークル

中学まで何も思わなかったけど、高校から不思議に思ってた

ここの社長になれるぐらい亮平は頭が良い。だから高校で別れると思ってたのになぜか入学式で、新入生代表でステージに立ってた


亮平は、皆には優しく頭が良いから男女共に人気者。なのに、私に対してはずっと意地悪だった

高校生の時によくある授業中に先生に当てられるやつで、分からなくて隣だった亮平に答えを聞いたら間違った答えを教えられて、恥ずかしい思いもした


それだけじゃない！自分で言うのもあれだけど、今まで彼氏が出来たことがない。告白だってしたしされたこともあった

だけど、出来なかった。その原因は紛れもなく亮平



大学の時




男子『八嶋が好きだ。俺と付き合って下さい』


告白してくれた男の子は、私も気になってた子で、返事をしようとしたら……





阿部『Aと付き合うの？やめときな』

男子『えっ、』

『亮平！』

阿部『こいつと付き合うとろくなことないから。自分の身のためにやめておきな』

『ちょっと！』

男子『ご、ごめん！さっきのやつなかったことにして！じゃ！』




そうやって、多くは無いけど、告白される度に亮平がどこから元なく現れて、無かった事にされてしまう

だから、亮平から逃れようと就任活動の時に亮平には嘘の会社に行くと言ってその裏で本命である素能商事に向けて活動してた



そして、念願の亮平から離れることが出来たのだ！

ただ、それはほんの1年だけだった



去年の入社式、その時から人事部だったので、新入社員の案内で会場を行ったり来たり

そこからしばらくして入社式が始まった



司会『それでは、社長からのご挨拶です』



前の社長はおじさん社長だった



前社長『新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。ここで皆さんに言わなくてはならないことがあります』




深澤『何だろうな』

『さぁ』


前社長『私は、社長を辞任いたいます』


『えっ！！』

深澤『まじかよ』



前社長『そして、今年度からは新しい社長がこの素能商事を支えてもらいます。どうぞ！』


社長に呼ばれ、出てきたのは……

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