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「ただいまー」
さすがに遅くなっちゃった
仕事が19時に終わって、今は22時ぐらい。あいつの存在確認に、着替えないでダイニングの方へ
ｶﾞﾁｬ
A「スースースー」
「寝てるし」
食べたであろう、お弁当のゴミとお菓子のゴミがテーブルに散乱させたままで、ソファーで寝てる
「そこで寝ないでよ。てか、ゴミ捨ててよ」
A「スースースー」
「はあ、よく寝るなぁ」
こいつがここに来た理由は、簡単に言えば家出。だけど、家出だけで片付けられる話しではない
こいつは、Aは、両親との3人家族だった。でも、その両親は離婚した。親権は母親に。しばらくは母親と二人暮しをしてたらしいんだけど、ある日、母親は再婚した。義父はとても優しい人のだったので3人仲良く暮らしてた
しかし、突然、母親が亡くなった
Aも突然の事で戸惑っていた。そんな中、義父は再婚した。母親が亡くなってすぐのでことだった
Aはその時点で、義父とは距離を取った。義母は2人がいる家に一緒に住むことに
居心地が悪い中、その頃のAは年齢で言えば社会人。しかし、親の離婚再婚を繰り返してたため、仕事はしてなかったとか
それでも、なんとか3人で暮らしてた。そこまでは良かった
ある日、突然、義母がAを殴った
理由は掃除中に、義父と実の母親との写真を見つけて、実の母親があまりにもAに似ていて、それがとても腹立たしくなり、Aを殴ったとか
それからというもの、義父は居ない隙を狙ってAを殴り蹴り続けた
Aと俺が出会ったのは、去年の寒い冬の夜だった。仕事終わり、マンションに帰る途中の道で、体育座りでうずくまるAを見つけた
その時のAは服は綺麗だったものの、顔やちらっと見える足や腕には無数の痣があった
俺は思わず声を掛けた
『ねぇ、大丈夫？』
A『これを見てどこが大丈夫だと？』
『だよね笑』
A『………帰りたくないんです。あの人が居る家に………』
『……なら、俺ん家来る？』
A『いいんですか？』
『うん』
それをきっかけに、こうして一緒に住むことになった
A「スースースー」
出会った頃に比べたら、痣も消えて綺麗になってる
「おーい、ここで寝んな」
A「んっ………ああ、阿部さん。おかえりなさい」
「ただいま。ほら、布団で寝な？」
A「はーい。おやすみなさい」
「おやすみ」
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姫美(プロフ) - ゆづさん» ご指摘ありがとうございます。そのような事は全く知らずに気にしないで書いていました。ありがとうございます (7月9日 18時) (
レス) id: e1e54020a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - 姫美さんの作品楽しく拝見しています。親が離婚して親権が片方にいってももう片方が戸籍上他人になることはないので、誤解を与えるような言い回しが気になってしまいました。数年前のお話に今さらすみません。 (7月9日 12時) (レス) @page15 id: 3b58ea24e9 (このIDを非表示/違反報告)
姫美(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年2月14日 20時) (レス) id: 8f20ccbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - お話更新の通知が来て嬉しかったです！！続きも楽しみにしてます！ (2021年2月14日 19時) (レス) id: ea38b8c63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫美 | 作成日時：2020年10月31日 23時
