ヤンキーだけど後輩には甘い【HQ】

めんどくさい○○○ ページ18

・



「いや、見てねーこともねーよ？記録取ってっから視界には入ってるって」




「それ結局見ようとしてないじゃん……」




「なんで俺が好き好んでてめーを見なきゃいけないん…」



「日南さん黙ってくださいお願いします」





つい本音を漏らすと、木兎は余計に沈んでしまった。


赤葦とその他諸々からの視線が刺さる。




いやだって俺、梟谷マネージャーズに木兎のことで何かあったら赤葦に頼めって言われたし。



しかしまぁ、責任を感じないことも無い。





「あー…木兎？お前はまぁ、すごいエースなんだろ？メンタルはちょっと弱いけど…

ウチのエースもメンタル弱いけどお前ほどめんどくさくないけどな。


しかも3年いっぱいいんのに主将ってすげーじゃん。まぁ副主将にめっちゃ迷惑かけてるけど…

ウチの主将はお前と比べ物にならないほどしっかりしてるし副主将に迷惑はかけないけどな」




「日南さん、頑張って褒めようとする心は伝わるんですけどすごい半分以上余計な事しか言ってないです」





体育座りで泣き出しそうな木兎を横目に「お前のせいだぞ」と言わんばかりの視線を投げる梟谷バレー部員。



そんな、監督まで。





「……まあ、悪い。じゃあお前らが勝ったらぎゅ…じゃねぇや、一つ言うこと聞いてやるよ、木兎」




「…ほんとか！？じゃあ自主練付き合ってくれ！！」




「(自主練はウチの奴らとやろうと思ったんだけどな、自分が言い出したことだし断ったらまた面倒くさそうだししょうがねぇから)いいぞ」




「まじか！よっしゃー！！」





「(…日南さんすごい嫌そうな顔してるの気付かないのかな木兎さん)」

癒しをくれ→←いやもうちょい頑張れよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す