ヤンキーだけど後輩には甘い【HQ】

守護神が復活してた ページ11

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ぱっちりした大きな目が俺を捉える。




「Aさ──」



「ゆうぅぅぅぅぅ！！！」




脱いだ靴も落としたカバンもそのままに、一直線に夕の元まで走る。



その勢いのまま抱きつけば、俺より20cm以上小さい背にも関わらずしっかり受け止めてくれた。




「夕っ！お前っ…寂しかったんだぞ！！理由は知ってっけど１ヶ月も夕が部活に居ないとか…」




「俺もこないだ正式に部活復帰したらAさん居なくてびっくりしました！！でも会えて嬉しいっス！！」




「ほんとにもう可愛いなぁぁぁぁ！！」





マジで俺掃除とかしてる場合じゃなかったじゃねぇか。


この可愛い後輩の部活復帰の場に居られなかったなんて…




「あーそういえば１週間Aいなかったもんなぁ。まぁ色々あったけど西谷も旭も部活に戻って、新しいコーチも来たんだぞ」




「孝支ぃ……俺が夕大好きなの知ってんだろーが！教えろよ！……え、旭も戻ってんの？コーチって何？」




ほんとこの１週間何があったんだ…俺けっこー大事な時に部活来てなかったんじゃね？




「まぁお前がバレー部入った理由西谷だもんな。俺がしつこく誘って見学だけ来た時に西谷に一目惚れしたーって言って」




「そうだったんですか！？」




うん、わりと事実だけどあれは今より酷かったっつーか…


でもすげー綺麗なレシーブしてたし素直で可愛かったし、惚れんなって方が無理だよな。




夕と俺の馴れ初め(？)話をニヤニヤと話す孝支と興味津々な1年を横目に見てると、少し離れたところに見覚えがありまくる巨体を見つけた。





「あ、ほんとだ旭いんじゃん！！復帰おめでとさん！待ってたぜ！！」




「あ、ありがと…迷惑かけてごめん」




「別に迷惑じゃねーって！同級生は大地と孝支と旭と清水になら何されても怒んねーし」




「…うん、変わんないねAは」





あはは、なんて2人で和やかな雰囲気を醸し出す。



いや久々に会って何やってんだ俺たち。





「集合！！」





大地の声で部員が集まる。



え、コーチって坂ノ下の兄ちゃんなのか…





「突然だが、ＧＷと夏休みの両方、長期で合同合宿が決まった」






……え、嘘だろ。

合同合宿とかめんどくせぇ→←後輩不足で死にそう

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