肆拾話 ページ45
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一瞬にぃさまに見えた
容姿は似ても似つかない癖に、私を庇う仕草と動作が同じだった
油断してはいけません
そう言ってにぃさまは、私の頭を撫でた。少しの怒りと心配を含むソレはとても嬉しいもので、私は毎回頭を擦りつける様に押し付けた
本丸に帰れば、兄弟がいて、皆いて、歌仙や光忠が夕餉を用意して待っていて、主が笑っていた。でも、当たり前だったその日常が無くなって、独りぼっちでいて
少し不安定になっている所で、コレを見たら私は駄目だ
「な、泣くな…」
「うぅッ、にぃさ、うぅうきょうだぁぁグスッ」
「よしよし!!」
ぎこちなく撫でる手はにぃさまとは真反対だけど、とても安心出来て、とても安心出来て
私は富岡さんに抱きつきながら泣き続けた
「まさか寝てしまうとは!!」
「富岡様、ゆっくり動いて下さいね。起きてしまいます」
「嗚呼」
富岡に背負われる泉。泣き疲れたのかスヤスヤと眠る。その表情はすっきりとしていた。溜めていたモノを吐き出したらまぁそうなるであろう
背負う富岡は満更でも無い顔をしている。すんとした顔は相変わらず何を考えているか分からない
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サフラン - こちらは名前変換できないのですが、仕様ですか?? (2020年1月23日 8時) (レス) id: e0eb430469 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルニウタウ(プロフ) - 蒼硝子さん» 有難う御座います!! (2019年7月14日 2時) (レス) id: f4141d9563 (このIDを非表示/違反報告)
蒼硝子(プロフ) - いえいえ大丈夫ですよ!!ヨルニウタウさんの作品大好きなので、いつも更新楽しみにしてます!!応援してます!!頑張って下さい!!((´∀`*)) (2019年7月14日 2時) (レス) id: bea0e07bc6 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルニウタウ(プロフ) - 蒼硝子さん» お恥ずかしい限りです…気をつける様にします。本当に御指摘有難う御座います (2019年7月14日 2時) (レス) id: f4141d9563 (このIDを非表示/違反報告)
蒼硝子(プロフ) - いえいえ、間違いやすいですもんね、富と冨の字!! (2019年7月14日 2時) (レス) id: bea0e07bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨルニウタウ | 作成日時:2019年6月18日 19時