【刀剣乱舞】毛利の脇差【鬼滅の刃】

参拾漆話 ページ42

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飛び散った血が骸に降り掛かる。すると、骸はギシギシと音を立てながらゆっくりと起き上がる。腹に穴の開くものも、頸が無いものも、確かに死んでいる筈の彼等はゆっくりと起き上がる


「ッ遺体を操る血鬼術か！卑劣な！！」
「ふふ、何とでも言ってくれ給え」


煉獄さんと襲い掛かる骸を出来るだけ傷を付けぬ様に倒していく。しかし、斬っても倒しても、彼等は骸、死者だ。何度も蘇り襲い掛かる。此れでは拉致があかない


「富岡！いけるかっ？！」
「…ッ、嗚呼」


富岡さんがソレ(鬼)と刃を交える。しかし、刀の使い方は長けている様だ。時間遡行軍と融合しているせいだろう。融合しているのが高速槍とかじゃなくて良かった。アレは早いから



「煉獄さん！頼みます！」
「了解した！！」



骸を踏み台にして、タンっと高く飛び上がる。距離を詰めるのは一瞬だ、富岡さんと目が合う。私は迷わず叫んだ



「富岡さん！私が隙を！」
「…分かった」



富岡さんと刀を交えているせいか、私に迄手が及ばないらしい。少し焦った様に上を見上げたソレ(鬼)の頭に刀身を突き立てる





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