【A3!】ゲーマーと同期の隠れオタク 2

49話 ページ9

｢Aさん｣

｢＿＿はい｣

｢お願いがあるんだけど、今大丈夫かしら｣

｢？大丈夫ですよ｣









｢大丈夫って言ったけど…｣

まさか企画部へ書類を持っていくのを任されるとは…。
あなた茅ヶ崎さんと仲が良いのでしょう？って言われて押し付けられた書類だけど、渡す相手は至さんではない。

頼んできたのは2つ年上の女の先輩だったから、きっと至さんと仲良くしてる私の事が気に入らないんだろうな。

うん、きっとそうだ。


｢誰だったかな…田中さん…？違うかったっけ…??｣

｢君がAさんかな｣

｢!!あ、えっと、はい。＿＿総務部からの書類を持ってきました｣

｢頼まれたんだよな、サンキュー｣

｢はい、どうぞ｣


なかなか好印象な男性が声をかけてくれた。どうやら連絡はいっていたみたいでだ。


｢君、前に茅ヶ崎と協力してたAさんだよな｣

｢あー、そのAですね｣

｢ははっ。俺茅ヶ崎と同い年なんだ、タメで良いよ｣

｢そうなんで、…そっか…はじめまして｣

｢ああ、よろしく｣


早く総務部に帰りたい。コミュ障だし、この人と関わりたいわけじゃないし、このアウェイな企画部からは出来るだけ離れたい。

あとこの人めちゃくちゃキラキラ系だから、正直言って話したくない。


｢こら｣



｢ん？おお茅ヶ崎｣

｢い、茅ヶ崎さん…｣

｢Aさん人見知りだからさ、グイグイ来る人ダメなんだよね｣

｢なんだよ茅ヶ崎〜、もうそんなに仲良くなってんのか｣

｢悪いね、ほらAさん行くよー｣

｢＿＿っ、なに、え??ちょっと茅ヶ崎さん!?｣

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