70話 ページ30
至さんと万里くんの楽しそうなやり取りを聞いて迎えた月曜の朝は清々しかった。
理由は至さんへの気持ちが落ち着いたからだろう。
｢おはようございます先輩。
なんだか嬉しそうですね、いい事ありましたか？｣
｢…そう見える？｣
｢はい｣
目の前の後輩は、なんだかテカテカしていて金曜に見た彼では無いように見える。
佐藤くんこそ何かいい事があったんじゃないか…？
｢佐藤くんこそ、いい事あったみたいだね｣
｢もうっ、やめてくださいよぉっ｣
｢………｣
聞かなきゃ良かった。
｢＿って事があって、危うく彼氏が居るのかと問いただされるところだった…｣
｢おつー｣
｢思ってもない返事をどーも｣
｢……で、呼び出してどうしたの。会いたいとか柄にも無いこと言って｣
｢……バレたか…｣
好きになった理由、これを聞くために仕事終わりにカフェに呼び出した。
当たり障りのない話から切り出したのは良かったが、この人にはバレている。
｢好きになった理由、聞きたくて｣
｢一昨日言ったよ｣
｢大まかすぎて理解できなかったからね、お願い教えて｣
｢至って呼んでくれるならね｣
｢………ハードル高いな｣
｢じゃあ教えない｣
｢い、いた＿＿｣
｢！｣
｢いたたたたた…｣
｢は…？｣
｢あーお腹痛い、痛いなぁ…｣
こんなもので誤魔化せるとは思ってないけど…仕方ない。
元々私が至さんに質問したのに、どうして私が困ってるんだろ…。
｢やれやれ…A、ちょっと耳貸して｣
｢ん…｣
言われた通り、向かい側の至さんへ耳を寄せた。
�狒任硫兇�良いって言ってくれたAの男前な所が好きになったきっかけだよ��
｢……言ったっけそんなこと｣
｢似たようなこと言ってた。ゲーマーやめたら至さんじゃ無くなっちゃうでしょ？的な｣
｢なにその全く似てないモノマネ｣
｢似てるよ｣
｢似てないよ｣
｢そんなに言うなら左京さんに決めてもらおう、ほら行こ｣
｢名案だね、絶対似てないって言うと思うけど！｣
｢よすよす｣
｢笑わせないで!!｣
こういうやり取りが、私達らしくて居心地が良い。
ずっとこの関係が続いて、至さんの隣に居られたらどんなに幸せか…
考えてみるだけでも幸福感でいっぱいになる。
私はこの人と…ずっと笑いあっていたい。
｢まぁ、８割がた似てるんじゃねぇか？｣
｢よっしゃ｣
｢似てないですから!!｣
-fin-
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紅彩＊date0505 - おーかみさん» 大好きと言っていただけて本当に嬉しいです…、ありがとうございます！ご意見、参考にさせていただきます、感謝です(；▽；) (2018年3月16日 12時) (
レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
おーかみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！ 読んでいてすごく楽しかったです！ 続編希望です！ でも一番は書きたいものを書いていただきたいです！ いつもすごく楽しみにしてたのでこの作品が大好きです！ これからも応援してます！ (2018年3月16日 4時) (レス) id: 5647cf93fb (このIDを非表示/違反報告)
紅彩＊date0505 - 華燕さん» 素敵と言っていただけて、意識して書いていた部分だったのでとても嬉しいです(´；ω；｀)ご意見参考にさせていただきます。ありがとうございます！！ (2018年3月15日 20時) (レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
華燕(プロフ) - 完結おめでとうございます！！飾らない2人がとても素敵でいつも更新楽しみにしてました(*´`)続編希望ですが新作も気になります〜！頑張ってください！！！ (2018年3月15日 18時) (レス) id: 0ff00abdd3 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩＊date0505 - 猫パンダさん» 読んでくださりありがとうございます！よすよす気づいていただけたみたいで良かったですwご意見、感謝です！ (2018年3月15日 15時) (レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅彩＊date0505
| 作成日時：2018年2月11日 10時
