【A3!】ゲーマーと同期の隠れオタク 2

66話 ページ26

｢お付き合いされましたかっ至さん!!｣

｢｢っ!?｣｣

｢椋…｣

｢良かったですね至さん！｣

｢まだ付き合ってはないよ椋｣

｢えぇっ!?｣


音をたてて扉を開けた椋くんのはやとちり、めちゃくちゃ可愛い。

内容は置いておいて、可愛い。


｢椋、だから待った方が良いって言っただろ？｣

｢臣さん…｣

｢臣、悪いけど一旦引き取ってもらっていい？｣

｢わかりました、行こう椋｣

｢はい…｣


ちょっと落ち込んでる椋くん天使か。


｢……A、椋しか見てないよ｣

｢え、あ…ごめん…？｣

｢………｣


無言で前髪を上げ直し始めた。
何か言いたげな表情をしてるけど、ちょっと不貞腐れてる気がするな。


｢俺、Aの事好きだよ。付き合ってくれる？｣

｢＿＿っうん！｣

｢………｣

｢え、なんで無言…｣

｢やけに可愛く見えるんだけど、やばいわ｣

｢は!?乙ゲーみたいな事ｯ、言われ慣れてないからやめて＿＿！｣

｢俺も言いなれてないから恥ずかしいんだけど…。

これからもよろしくね、A｣

｢よろしくっ｣



少しいい感じの雰囲気になった時、また扉が勢いよく開かれた。


｢ったるサンAサン｣

｢万里くん!?｣

｢万里…やけに嬉しそうだね｣

｢そりゃー嬉しいっすよ。問題発言してる至サンがどう挽回するかって気になってたんで｣

｢最低か｣

｢それに、困ってる至サンも見れて良かったですし。楽しませてもらいましたよ｣

｢やっぱり最低なことに変わりはないね万里｣


万里くん、もしかして至さんの気持ちに気づいてたのかな。


｢聞いてくださいよAサン、

至サンってば結構テンパってたんすよ？避けられてんじゃねぇかって｣

｢え…｣

｢万里…｣

｢表には全然出してねぇけど、ゲームには影響してんすよ。プレイ乱れまくり｣


思いっきり草生やしながら言ってるけど、こっちとしてはかなり嬉しいなぁ…。

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