08 ページ9
・
・
・
｢ただいまー｣
｢至おかえり〜｣
｢あ、三角おつ〜｣
玄関前を通りかかった三角が至の帰りを出迎えた。ちょうど晩御飯を食べ終えたところのようで、満足気な顔だ。
食卓では万里と紬が食事をしている。
｢あれ、なーんか嬉しそうっすねぇ｣
｢何が？｣
｢ね、紬さん｣
｢確かに、至くん嬉しそうだね｣
｢なんかいい事あったんすか｣
｢別に無いよ｣
察しのいい紬も万里に同調していうくらいだ。至の表情は緩んでいたに違いない。
｢ゲームのお友達でも出来ました？｣
｢監督さんまで…。まぁそうだね｣
｢おお!!｣
キッチンからひょっこり顔を出した監督の一言で、至はおお…わかるのか、と構えたのだが、その動きを見逃さなかった紬は笑顔を絶やさなかった。
｢相当嬉しかったんだね至くん｣
｢紬…鋭すぎ。そんな顔に出てるかな｣
｢いや、紬さんがすごいだけっすよ｣
｢でも良かったですね、趣味を共有できる人がいるっていい事ですよ｣
｢そうかな…連絡先も知らないし｣
｢会社へ行く楽しみが増えますよきっと!話しかけてみて損はしませんよ。ね、左京さん!｣
｢あ…？｣
部屋に入ってきたばかりの左京に答えを求めたせいで、監督は少し怒られていた。
お前はいつも急にうんぬんかんぬん…と。
会社に行って得することなど自分の株が上がることだけだと思っていた至は、
その日の夜新たにフォローリクエストが来ていたアカウントを見て確実に会社のAAだと確信し、フォローを返した。
一方Aの方はまさか返ってくるとは思ってもみなかった為、スクショをして呟いたところ、多くのリツイートを稼いだという。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅彩＊date0505 - わしゃもさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！更新、頑張らせていただきます！！ (2018年2月7日 12時) (
レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
わしゃも(プロフ) - すっごい面白かったです！至さん可愛くて…！更新楽しみに待ってます！ (2018年2月6日 22時) (レス) id: 1e4db32e5d (このIDを非表示/違反報告)
紅彩＊date0505 - 莉泉 @みなほ→莉泉に変更中さん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！万里との絡みですね、私も書きたいな、と思っていたのでお任せ下さい！ありがとうございます、頑張ります！ (2018年1月31日 20時) (レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
莉泉 @みなほ→莉泉に変更中(プロフ) - めちゃんこ面白かったです！！！主人公と万里摂津の絡みみたい！！これからも応援しています！ (2018年1月31日 15時) (レス) id: e65ed58110 (このIDを非表示/違反報告)
紅彩＊date0505 - キリさん» キリさん、コメントありがとうございます。お褒めいただき嬉しいです！これからも頑張ります！ (2018年1月31日 13時) (レス) id: 37cc8a5c5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅彩＊date0505
| 作成日時：2018年1月18日 23時
