私の彼はゲーマーくん。【3rd】(n.k) (ページ1)

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101: 受け入れない現実ページ1

和也「な………何言ってんだよ………」

“ あなたは誰ですか ”

その言葉が、頭の中で何回も響く。

俺は、後退りして隣のベッドにもたれ掛かった。

予想たりともしてなかった出来事が
上手く入ってこない。

皆、覚えてるのに………

何で………俺だけ………

次第に視界が薄くなっていく…………

翔「ニノっっ！！」

和也「あれ…………眼から溢れてくる……」

泣いて……るの……？

気がつくと、俺は涙が溢れていた。

翔ちゃんが、俺を心配して顔を覗き込んできた。

和也「翔ちゃん……俺………」

翔ちゃんを見ると

視線の先に
Aと松本が見つめ合う姿が見えてしまった。

今まで、あんな顔……松本にしてたっけ……？

柔かな顔をしていた。

それは、まるで……愛しい人を見るようだった………

翔ちゃんも俺の視線に気付いたらしく
二人を見つめていた。

すると

翔ちゃんは、何を言うわけでもなく
俺を胸へと押し寄せ

頭を優しく撫でてくれた。

俺に、あの二人を見せまいとしているようだった………

翔「大丈夫だ。俺が、何とかする……」

和也「ん………。」

翔ちゃんは、とても温かくて……
心強かった。

そんな翔ちゃんが、
とても大きく感じた。

“ ただ、一時的に記憶を失ってるだけだ ”

今の俺は、そう言い聞かせる事しか出来なかった。

しばらくすると………

疲れていたせいか

俺は、翔ちゃんの胸の中で眠ってしまった。