サン・オレンジ色 ページ28
とりあえず、諸注意を再確認を受けた。
もうすぐだ。チラッとフジ先輩を見てみた。
フジ先輩の目はすごく、まっすぐで
前に物を置いたら一瞬で燃え消しそうな雰囲気だった。
あまりにもその目に圧倒され、思わず目がそらせなかった。
私の視線に気がついた先輩が、ニッコリ笑って言った。
フ「俺は絵に全力を尽くした。
だから、どんなにAちゃんに投票が入っても、後悔しないよ。」
その顔はキラキラしていた。
でも、私だって絵に全力を注いできたし、
私には、“この絵を通して得たもの”がある。
「私は先輩以上に後悔しない自信がありますよ。」
と最高の笑顔で先輩に返して、先に体育館に向かった。
・
・
『それでは、美術部の西川Aさん。
スピーチをよろしくお願いします。』
司会の人が言った。
私は、深呼吸してステージに上がっていった。
見渡すと想像以上にたくさんの人がいた。
スクリーンに私の絵の写真が映される。
それを合図と受け止め、私はスピーチを始めた。
「私は四月ここに引っ越してきました。
不安でいっぱいの私に最初に話しかけてくれたのが、
この薄い青のオーラの放っている、眼鏡の男性です。
とても調子乗る人ですが、その分誰にでも優しい人です。
明るいオレンジのオーラを放っている女性は、
最初はおとなしそうって思っていたのですが、
本当はとても明るくいつも、私を元気づけてくれています。
温かいオレンジのオーラを放っているツインテールの女の子は、
訳ありで女装してもらいました。色の通り温かい心を持っている人です。
緑のオーラを放っている男性は、
雰囲気からもわかるように、とても安心できる人です。
あえて白のオーラを放てさせたこの男性は、
この中で、一番犬猿の仲に近かった人間です。
けれども、しゃべっていくうちに見た目の割に純粋だなと思いました。
人につられやすいけれど、純粋な人です。
そして、彼が一言いってくれたおかげでこの絵があります。
純粋な言葉が今でも、心に残っています。
私は、この絵を通して得たものがあります。
それはこの仲間です。人の本当の色を見つけた時、それが仲間になった瞬間だと思います。
だから、私は“Trying to find the true colors”と書きました。
これで、私のスピーチを終わります。」
礼をして、ステージから降りた。
次はフジ先輩の番だ。
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ワルピヨ - カイさん» ホントですか?! そう言ってもらえてうれしい限りです（´ω｀*） コメントありがとうございました。 (2016年8月2日 18時) (
レス) id: ee7c19dabb (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 完結おめでとう！面白かったです！ (2016年8月2日 5時) (レス) id: f0ce6cbdec (このIDを非表示/違反報告)
ワルピヨ - もうすぐで、完結予定です。 更新頑張りまっする°（｀・ω・´）。 (2016年7月16日 21時) (レス) id: ee7c19dabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワルピヨ | 作成日時：2016年1月30日 23時
