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Game 6 ページ7




シルク「きったねー手で触ろうとすんな」




違う。消えたんじゃなくて、シルクが跳び蹴りをかましたようだ。

息を吐き出す。
体の震えが止まらない。




「シルク、」




絞り出したような小さな声で、その名前を呼ぶとこちらに視線を向けてくれた。




シルク「行くぞ」




膝裏に手を入れて、背中に手が回ったかと思えば立てない私を横抱きで持ち上げたシルク。




シルク「しっかり掴まっとけよ」





―――――――――――


とりあえず俺らが目覚めた場所、インテリアショップまで戻った。
Aをソファーの上に降ろしてやる。

あの館内放送の通り、インテリアショップとしての境目からはあのゾンビは入ってこれないようだった。
しかも、俺らがこの中に入ると店の前で留まる様子はなく、見失ったようにフラッとどこかに行ってしまった。



奥へと進み、円になってそれぞれ椅子やベッドに腰を降ろした。


リーダーとして、メンバーの様子を確かめる。



Aは結構間近で対面してしまったからか、未だに体の震えが止まっていない。
ダホとザカオとぺけ、マサイは落ち着きがない。
ダーマとモトキは、至って冷静なようだ。


何か言わないと、と思うけど俺も少し動揺している。
頭がちゃんと回らない。




そんな時、また館内放送が流れ始めた。





『第1ミッションを発表シマす。

第1ミッションは、敵ヲ10体倒セ。以上』






またプツリと途絶える。





シルク「……っし、やるか。さっさと終わらせて、こっから出よ」



ダーマ「まぁ、それしか出る方法ないからね」

モトキ「今のところゾンビの数、少なかったしなんとかなるでしょ」



ぺけたん「でも待って。一個忘れてない?」

シルク「何、」

ぺけたん「捕まったら死ぬんだよ」



シルク「それはわかってる。でもここにずっといたってしょうがねーだろ」




やらなきゃ、終わらない。




でも、




シルク「怖かったらここにいとけばいいし。やれる奴らだけで、やってくるから」



ダーマ「まぁ、一人10体とは言ってないしね」

シルク「そう。みんなで10体だから、無理そうならここに残っとけ。
いける奴は手挙げて。作戦考えよう」




ダーマ、モトキが手を挙げる。




あとのメンバーは顔を俯かせたままだった。

それでいい。無理だけはしないでほしい。



絶対にみんなで、ここから出たいから。

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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時

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