Fischer's game

Game 4 ページ5

モトキ「これじゃ出れないね」




出口の手前には檻のような柵があった。

ガシャガシャとンダホが一応揺らしてはみるけど、見た目通りの頑丈さのようでビクともしない。


他の出口も探してみたが、どの出口も柵があって出られない。




シルク「まじか」

ぺけたん「俺らこっから出られないの？」

「まだもう一個あるやろ、出口」





私達が降りてきたエスカレーターから一番遠いところ。





ンダホ「あ！ここ柵ない！」




中央出口。

一番大きな造りになっているその場所には柵がなかった。
今までのはここに導くためのものだったのかも知れない。だとしても、出られるという希望が見えてきた。





ザカオ「でもこれどう開くの」





はずだった。

自動ドアの前に立っても開かない。




ダーマ「あーこっちも無理だ」




手動の方を押したり引いたりしてみても開かない。




シルク「なんか壊せるもん持ってくれば、」





ーーーーピーンポーンパーンポーン










『ようコソ。フィッシャーズの皆さン』









突然流れる館内放送にドキリとした。

と、同時に見られているという感覚はコイツだったのかと理解する。




どうやら私達は、導かれるまま


このゲームのスタート地点に立ってしまったようだ。

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