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Game 38 ページ39






腰に差していた刀を引き抜いて、目一杯振りかざした。







「シルク…っ、シルク!!!」






私一人で帰るなんて嫌だよ。

みんなに顔向け、できないよ。




焦りが込み上げてくる。




だけど、私の力では頼りにならなくて。






「助けたいのに、っ…なんで、」






なんでいつもこうなんだろう。

いつもいつも、あなたに助けられてばっかりで、私は、




私は、ーーーーー





唇をキュッと噛みしめる。


おもいっきり刀を振りかざそうとしたその時、
私の目の前に手が伸びてきた。


 


「……っ、」




安全地帯の床を掴むように伸ばされたその手を掴むと、ギュッと握り返された。



私は力いっぱい、その手を引いた。



それと同時に頭を狙って、ゾンビを薙ぎ払った。









シルク「…やっと、出れた。さんきゅ」






その言葉を言い終わる前に私はシルクをおもいっきり抱きしめた。





「シルク……、」



シルク「おつかれ、」





頭を撫でてくれる手が心地よかった。








『ミッションクリア、おめでとうゴざいまス。

中央出口ヲ開放しマす』





ゾンビが消えていく。






シルク「A、立てっか?」

「ん、」






シルクと共に立ち上がる。



とても静かだった。
繋いでいる手の温もりから、二人だけの世界かのように感じられる。



私達は中央出口に向かって、開かれたその扉の前に立った。





「終わったん、やんな」

シルク「……終わった。俺らはちゃんとクリアしたんだよ」





そして一歩踏み出した。







『以上を持っテ、ゲームを終了しまス。


お疲れ様でした』






ようやく全てが終了した。



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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時

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