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Game 36 ページ37





出口へと向かっていくみんなの姿が消えると、なんだか心にぽっかりと穴が空いたような感覚になった。




『今カラ、30秒後に最後のミッションがスタートしまス』





不安が一気に押し寄せてくる。





「シルク、」


シルク「ん?」




顔を少し俯かせたまま名前を呼ぶといつも通りの返事が返ってきた。




「……もしもさ、もしもやけど、辿り着かんかった時は、その時は、」



シルク「A」




今度は私が名前を呼ばれて、出かけていた言葉を飲み込んだ。





「………ごめん」


シルク「今はそんなこと考えてもしゃーねぇだろ」


「…せやんな、やるしかないよな」




やっぱり、ダメだなぁ。
やるって決めたのに、不安が募るとどうしても今すぐに逃げたしたくなる。

ごめんね、こんな私で。


ふいに腕を引かれて、優しい温もりに包まれた。


私もシルクの背中に腕を回して、いつもよりギュッと、強く、抱きしめ返した。





お互い何も言わなかった。







ブザーが鳴り響く。





『デは、最後のミッション、スタートでス』







どちらからともなく、体が離れる。




シルク「っし、やるか」

「絶対、みんなのとこに戻ろな」

シルク「おう」





私達は向かってくるゾンビの中へと突っ込んだ。



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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時

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