Game 35 ページ36
最後のミッションを聞いた時から、なんとなくわかっていた。
きっと、率先して行ってくれるのはあの二人なんだろうなって。
だって、俺が行ったとしても二人みたいにめちゃくちゃ運動神経がいいわけでもないし、たぶんすぐにゲームオーバーになると思うし。
だから二人が、自分が行くって言ってくれた時はすごい心強いというか、あ、この二人なら大丈夫だろうなって、そんな気持ちがどこかにあったんだけど、
ンダホ「A、シルク……」
いざ、出口の前に立って後ろを振り返ると、二人の背中がとても遠くに見えた。
思わず名前を呼ぶと二人の耳に届いたようで、同時に振り向く。
シルク「ふふ、なに?」
「そんな顔して、どうしたん」
微笑みながら優しい声でそんなことを言うから、思わず涙が込み上げてきた。
ンダホ「ごめん、ごめんね」
「謝らんといてやぁ」
シルク「どーせまたすぐ会えんだろ」
ンダホ「…ん、そうだね」
少し言葉に詰まる。
俺はそっと息を吐き出した。
『出口ヲ一時的に開放しまス。青色の輪っかをツケタ方は速やか二出てクダさい。
ゲームクリア、おめでとウごザいます』
出口が開く。
マサイ「じゃあ、またな」
ダーマ「早くお前らも来いよ」
モトキ「待ってるからね」
ぺけたん「負けちゃダメだよ!」
ザカオ「頑張って、」
ンダホ「…ぜったい、ぜーったい、戻ってきてね」
シルク「おう」
「うん、」
出口へと足を進めると、白い光にそっと包まれた。
後ろを振り返っても、もうあの二人は見えなかった。
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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時