Game 3 ページ4
ンダホ「ねぇー、なんか怖くない?」
ザカオ「帰ろ!」
マサイ「とりあえず出口探す?」
みんなが話している中で、私はなんだか一人ソワソワとしていた。
私は何の気配に怯えているのだろう。
モトキ「A」
モトキに名前を呼ばれてハッとする。
顔を上げるともう全員がその場に立っていた。
モトキ「行くよ」
「あ、うん」
ダーマ「お前大丈夫か?」
「大丈夫、」
慌てて立ち上がるとシルクがそっと私の手を握った。私は思わずギュッと握り返す。
シルク「っし、行くぞー」
手を引かれるがまま歩き出す。
少し歩いたところにエスカレーターがあった。
もちろん、動いてはいないが。
ぺけたん「ここ、3階なんだね」
ぺけたんの一言で、それぞれ視線を向けた。確かにエスカレーターの手前のところに『3』という数字が刻まれていた。
自分たちの現在地が大まかにわかると、とりあえずエスカレーターを階段のように1階まで降りていく。
マサイ「出口どっちだ……」
ダーマ「なんかさぁ、こういうとこって地図みたいなのなかった?」
モトキ「あー!確かに、ありそうだよね」
エスカレーターの周辺を見て回ると大きな掲示板が目に留まった。
ンダホが小走りで駆け寄る。
ンダホ「あ!これだ!」
ぺけたん「あってよかったぁ」
ザカオ「現在地どこ?」
ダーマ「ここじゃね?」
シルク「俺ら今ここだから、こっから近いのは……ここか」
マサイ「んじゃ、あっちに向かって歩けばいいんだな」
みんなが順調に出口へと向かおうとしている中、私は言葉を発せないでいた。
そんな私を見かねてか、シルクが振り返る。
シルク「どした、」
この場所には似つかない、優しい声だった。胸がキュッと締め付けられる。
なんて言おうか、少し躊躇ったけれど、シルクなら受け止めてくれるかもしれないと思い、そっと口を開いた。
「誰かに、見られてるような気がして……」
確証はない。
ただ私がそう感じてるだけのことで。
シルク「俺もさっきからそんな感じする」
大丈夫だって、とかそんな感じのことを言われるかと思いきや、まさかの言葉が返ってきて驚いた。
フィッシャーズの中で、一番勘が働くのはこの男だ。
シルクが言うのならもしかして、
ンダホ「うわ!なにこれ!!」
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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時