Game 21 ページ22
ンダホがみんなを呼んで、メンバー全員がこの場に集まった。
シルク「この時限爆弾を解除しねーと開かないシステムになってるみてぇ」
ぺけたん「これどうやって解除すんの?」
ザカオ「解体して、赤とか青の線切るとか?」
ダーマ「それテレビの見すぎだろ」
ンダホ「ねぇ、もう時間やばいよ…!!」
スクリーンに映し出されている時間を見ると、もうあと5分しかなかった。
モトキ「解体するとしたらマサイ?」
マサイ「いや、これ解体するんじゃないっぽい」
あれ見て、とマサイが言うとみんなそちらへと視線を向けた。スクリーンの一番上、ご丁寧に『壊せ』と札に書かれてある丸いボタンがあった。
マサイ「あれ壊したら解除できんじゃね?」
ぺけたん「あんな高いとこにあるやつどうやって壊したらいいの」
ザカオ「あ、」
ザカオが自分の持っていた銃をそのボタンに向けて構える。
パンッ!!
ザカオ「あたった?」
マサイ「当たってない」
ぺけたん「そっか、銃で打てばいいのか。俺もやってみる」
銃を装備していたぺけ、マサイ、ダーマもボタンへと銃口を向けて打ち始めた。
ダーマ「やべぇ、全然当たんねぇ」
ザカオ「高すぎんだよあれ」
ぺけたん「時間が、」
残り2分。
シルク「ぺけ、貸して」
ぺけから銃を借りて、ボタンへと銃口を向けた。
手が震える。
焦るな。まだ余裕がある。
大きく深呼吸をしてから、また狙いを定めた。
パンッ!!
惜しくも外れる。
落ち着いて、狙いを定め直して、そしてもう一度引き金を引いた。
パンッ!!
バリンッ!!!
ンダホ「あたった!!」
するとピーっという解除音のようなものが鳴る。
檻の扉に手をかけると、それはいとも簡単に開けることができた。
シルク「Aっ!」
駆け寄って体を揺らす。
「……ん、」
シルク「A?」
「………シルク、?」
ンダホ「Aー!!」
起き上がるAと俺をまとめて抱きしめるンダホ。
シルク「いてぇな、おい」
ンダホ「A、ほんとにごめん!!」
「あれ……私、生きてるん……?」
シルク「生きてる。今度は俺らが助けたから」
仲間を守ってくれて、ありがとう
そう伝えると、Aの目にはたくさんの涙が溜まっていった。俺もそっと抱きしめる。
スクリーンに映し出されている時間は、1分を切ったところで止まっていた。
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シロ(プロフ) - 干支©さん» コメントありがとうございます!Twitterだとこういうのを見たくない方もおられるかと思いますのでここで留めておいて下さると有り難いです…!すみません! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!泣いて頂けるとは…嬉しい限りです!本編の方もまたよろしくお願いします!! (2018年2月14日 22時) (レス) id: 7ee48a4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - 良かったらTwitterにURLを貼ってもいいですか? (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
干支© - めちゃめちゃ良かったです (2018年1月31日 13時) (レス) id: 3d24abd783 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 泣きました。ありがとうございます(((((殴 (2017年11月3日 20時) (レス) id: 2e2950d023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2017年2月5日 22時