【第五人格】消失傑作人形【男主】

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イソップ「えっと…ここの椅子に座ってもらえる…かな？」




そう言うとAくんはフラフラと椅子に近づき座った。



マリオネットのようにカクカクと動くAくん…本物の人形見たい…。



一応部屋に置いてあるティーセットでお茶を入れてAくんの前に置いてみる。



イソップ「苦手だったら飲まなくても大丈夫だから…Aくん、さっきはごめん」



『……』



イソップ「あの時守ってくれてありがとう。おかげで逃げれたよ」




僕がそういうと少しだけAくんの顔が少しだけ動いたような気がした。



どういたしまして、と言う意味でなのかは分からないけどAくんはカクンッと首を下げ頷いた。



イソップ「Aくん大丈夫だった？」



そう問いかけるとまたカクンッと頭を下げて頷いた。



イソップ「良かった…あ。もし良かったら少しだけ化粧の練習に付き合ってくれないかな…」



出来るだけ長い時間Aくんと一緒に居たい。



Aくんは少し間を取ってからゆっくりカクンと頷いた。



少し嫌そう…。



でも拒まないのは優しいからだと思う。




Aくんを化粧台に案内してから座ってもらって顔をメイクを施してみる。



真っ白な肌に少し赤みを入れて人間味を出す。あの初めてあった時のAくんを再現する。


冷たい肌に触れる度にAくんは少しピクリと動いた。




ずっと僕の隣にいて欲しい…。







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