GAME ver2 (ページ20)

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「…え、本当ですか、」

「うん、此処から近い所らしい、とにかく小瀧さんの所へ向かおう」

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「2人共こっちやで」

「おう、ありがとう照史」

のんちゃんが見つかったのは、古びた海上コンテナの中

桐山さん達は、先に現場に到着をしていた

「Aちゃん、この中に小瀧さんがいる」

「…はい」

のんちゃんは、保護をされ車の中で待機をしている

緊張をしながら車のドアを開けた

「…A、」

「のんちゃ…のんちゃん、よかったよ無事で」

5日ぶりに会ったのんちゃんは、弱々しく痩せ細っていた

彼氏が無事だと知った私は、今までの緊張の糸がとれて涙が溢れていた

「よかったなぁ…よかったよ、本当…俺まで号泣しそうやわ」

「ははっ、照史らしいや」

私達の様子を見て、思わず貰い泣きをする桐山さん

その様子を濵田さんは笑いながら見ていた

「なぁ、せっかく良い雰囲気の中で悪いんだけどさ、神ちゃん知らない？、此処に来てから見かけなくて」

"ゲームオーバー"

後ろから聞こえた藤井君の会話を聞いて、脳裏に出てくる神山君の言葉

「もんちならお手洗いとかじゃない？、中々行くタイミング無かったと思うし」

「早く神山君を見つけないと、早く、早くっ！」

「どうしたん、急に、落ち着いてっ」

早く神山君を見つけないと、彼はゲームオーバーになってしまう

手遅れになる前に、神山君を見つけて制止しないといけない

「Aちゃん…？、普通にお手洗いだけやと思うけど、」

「違うっ、早く神山君を見つけて止めないと」

どうすれば神山君がゲームオーバーになる前にたどり着けるのか

何度訴えても、3人は奇異の目で私を見てくるだけだった

「彼女を早く神山さんの元へ連れてって下さい」

「…わかった、小瀧さんは俺がやる、照史とAちゃんと流星は神ちゃんの行方を頼む」

のんちゃんが言ってくれたことにより、重大なことだと察した濵田さんが指示をする

「俺はこの周辺を探すから、2人は遠くの方を探してくれるか」

「わかりました」

藤井君と車に乗り込もうと考えた時、あることに気がつく

「…ない、」

桐山さん達のチームが移動する際に使っていた車がなかった