GAME (ページ10)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:16,341 hit

・ページ10

「…うーん、一旦お昼食べよっか」

あれから神山君と黒い車の行方について調べたけど、いまいち有力な手がかりは見つからなかった

防犯カメラの映像の粗めの関係と車のスピードが早かったため、犯人の車か違う人の車か判断が難しい

「ナンバーがわかれば、まだ行方が追いやすいけど…」

「他の方達も調べてくれるしそのうち見つかるよ、お昼食べよう」

2人でパソコンから一旦離れ、バッグから今朝買ったお昼ご飯と携帯を取り出す

携帯を取り出したタイミングで通知音が鳴った

「…のんちゃん」

のんちゃんからは"無理してないかー？"、"ご飯ちゃんと食べているか？"とメッセージが来ていた

「ふふっ、オカンかよって」

「…彼氏？」

「え、うわぁ、びっくりした！」

目の前には、目を細めてこちらをじっーと見つめる神山君が居た

「なんでわかったの」

「携帯触ってからニヤついてたし、前に彼氏居るって言ってたし」

「めっちゃ恥ずかし…」

「せっかく休憩やし、ちょっと彼氏の話聞かせてよ」

・

・

「そういえばAちゃん、もうすぐ誕生日近かったけど彼氏に祝ってもらうの？」

「うん、まぁサプライズしてくれるとは言ってくれて」

「へぇ楽しそうやなぁ、いいなぁ」

久しぶりに休憩時間に話が盛り上がって楽しい

のんちゃんと神山君のおかげで、さっきまでのパソコンと睨めっこしてた疲労が少し取れた気がする

「こんなイケメンな彼氏から祝ってもらえるなんて、Aちゃん幸せやね」

「…ごめん、Aちゃんの彼氏の話で盛り上がっているとこ悪いんやけど」

「流星急に来るやん、びっくりした」

「俺達のチームとそっちのチームで話し合ったこと報告したいから、ご飯食べたらこっち来てな、んじゃ」

相変わらずマイペースで行動が読み取れない藤井君

藤井君も先輩の濵田さんも待たせない為、さっきと変わって私達は急いでご飯を掻き込んで食べた