第25話 ページ25
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こんな広いテレビ局どこに行けばいいのか分からなくて、ただただ走り続けた。
だけど、パシッと腕を掴まれた。
「Aさん…っ、やっと見つけた。」
「なんで…追いかけてくるんですか、私は姉じゃありませんよ。」
幸い、私らの周りには誰もおらず、私たちの声だけが響く。
「…知ってるよ。わかってる。…梶Aさん。俺の好きな人」
「…ッ…。Aですよ…。間違えてませんか？」
「間違えない。」
溢れる涙を櫻井サンは親指で拭う。
まっすぐと、私の目を見て言う。
「好きです。」
「……。本当ですか」
「うん。」
「姉じゃなくていいんですか？」
「うん。」
「可愛くないですよ」
「俺には可愛い。」
…ほんとにもう…。この人には恥じらいがないのか…。
「返事は…？」
「…私も、…好きです。」
にっこりと微笑む櫻井サン。ゆっくりと顔を近づけ、吸い込まれるようにキスをされた。
何度も口付けをする。
「…っちょ！…櫻井サン！ここテレビ局！」
「誰もいませんけど？」
今はね！！
「よかった、…彼氏いた時ほんとびっくりしたし」
「ああ…彼氏、姉は男性が苦手とか言ってましたけど…、私、彼氏いますよ」
「はあ？！」
櫻井サンに携帯を貸してもらい、検索する。
「これが、私の彼氏です」
「…ゲームだけど」
「な！一樹はかっこいいですよ！！嵐で例えると二宮さんですかね。…乙女ゲーって素晴らしいんですよ！もう！カッコイイし声はイケボだし！！一樹に愛してるよとか言われた時にはもう…っ！」
いきなり、グイッと腕を引っ張られ、
櫻井サンの口が耳元まで寄せられる。
そして、
「愛してるよ …A」
「〜っ！」
「ふは、顔真っ赤！」
してやったぜの櫻井サン。
低音の声での愛してる。
すんごい、心臓ばくばくいってるんですけど！！
にんまりと笑う櫻井サンはこう言う。
「アイドル、なめんなよ。」
終わり。
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ちょこ(プロフ) - 読み終わったあとの動悸が…(*´Д｀*) やばいですドキドキしました！最後のセリフを想像したら動悸が止まりません(*´Д｀*) 続編も待ってます！！！ (2016年10月7日 21時) (
レス) id: 13bff5a308 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ハラハラしましたが無事に終わってよかったです！続編も待ってます( ^ω^ )もしよろしければ新作へのリクエストです。青さんが希望です。もし、で全然構いません！ (2016年10月5日 7時) (レス) id: 8cb6df6354 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごく面白かったです！実は双子の姉がいるっていう展開があまりほかで読んだことがなくてすごい好きです！主人公からしたら嫌なとこかもしれないですが（笑）続編嬉しいです！ (2016年10月5日 4時) (レス) id: 3b5c90c934 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - おもしろいです！更新応援してます！！！！ (2016年10月3日 22時) (レス) id: 966da9b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
宮乃 .(プロフ) - coffeeさん» coffeeさん負けないで！笑 見てくださりありがとうございます(*'ω' *) (2016年10月3日 6時) (レス) id: 68c2a5182b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮乃 . | 作成日時：2016年9月25日 13時
