第22話 ページ22
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「でも彼氏…」
「それは…また好きな人を奪われるのが怖くて…」
「そうなんだ…」
と、少しこちらを睨む櫻井サン。
ああ、好きな人に睨まれるのマジで辛い。
でも我慢。
「すごいね、お姉ちゃん。そんなに櫻井サンがいいの？この人より、櫻井サンが大事？」
「え…？」
すると、Barのドアが開いた。
マスター「いらっしゃいませ」
「…どうも」
姉を見ると目を見開いてた。
当然だ、彼は姉の旦那。
「どうしたの？知ってるよね？この人。お姉ちゃんの旦那さん。」
「玲奈…」
「な、なんで…」
櫻井サンは黙って見守ってる。
「叔父さんに連絡して呼んでもらったの。」
「いきなり、消えてびっくりしたんだよ…。」
「…どうして、きたの。」
「………お腹、赤ちゃんいるんでしょ？…俺の」
ビクッと肩が揺れる。姉は俯き、震えてる。
これは演技でなくほんとの反応。
「…一緒に育てよ？…俺ら夫婦なんだよ？頼って俺を…家事もするし、仕事も頑張って、この子と玲奈を大切にするから…。」
「…でも、私は…よく遊んで」
「俺と結婚してから無くなったよね？」
「……。貴方のところに戻ってもいいの？」
二人とも泣きながら、ぎゅっと抱締める。
そう、もう姉はちゃんと好きな人ができていた。でも赤ちゃんが出来てしまい、この子をちゃんと育てられるのが怖くなったそう。
それで思わず飛び出してきたそう。
…とんだ迷惑だ
そのまま2人はBarを出ていった。
Barの中には私とほったらかしにしてた櫻井サン。
マスターはとっくに中に入ってる。
マスターほんとに気がききますね(まがお)
「…Aさん…でいいんだよね？」
「そうです。…私は姉の妹です。双子だから顔が似てたのです。」
「…ごめんね、 なにが起こったのかまだ頭まわらなくて」
…困った顔でいう櫻井サン。
「櫻井サン、昼の電話の時、言いましたよね。私の事一目惚れだって」
「…え、うん」
「あれ、私じゃなく姉の方です。」
「え？」
「私はピアスなんて開けてません。あの時、私は黒髪です。……私は姉ではありません。梶Aは妹です。」
「…っ、A…さんっ」
ああ、涙が止まらない。
「…すみません……ッ、失礼します。」
…もうやだ、好きになるってなんでこんなに辛いの。一目惚れがわたしだったらよかったのに。
それだったら……、こんな苦しくなかったのかな。
……もう会えませんように。
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ちょこ(プロフ) - 読み終わったあとの動悸が…(*´Д｀*) やばいですドキドキしました！最後のセリフを想像したら動悸が止まりません(*´Д｀*) 続編も待ってます！！！ (2016年10月7日 21時) (
レス) id: 13bff5a308 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ハラハラしましたが無事に終わってよかったです！続編も待ってます( ^ω^ )もしよろしければ新作へのリクエストです。青さんが希望です。もし、で全然構いません！ (2016年10月5日 7時) (レス) id: 8cb6df6354 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごく面白かったです！実は双子の姉がいるっていう展開があまりほかで読んだことがなくてすごい好きです！主人公からしたら嫌なとこかもしれないですが（笑）続編嬉しいです！ (2016年10月5日 4時) (レス) id: 3b5c90c934 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - おもしろいです！更新応援してます！！！！ (2016年10月3日 22時) (レス) id: 966da9b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
宮乃 .(プロフ) - coffeeさん» coffeeさん負けないで！笑 見てくださりありがとうございます(*'ω' *) (2016年10月3日 6時) (レス) id: 68c2a5182b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮乃 . | 作成日時：2016年9月25日 13時
